追悼 青島幸男 [その他(一般)]
世代によって、放送作家としての青島幸男、いじわるばあさんを演じた青島幸男、そして都知事としての‥と、イメージが少しずつ違うようです。
私としては、官僚出身石原信雄を破って都知事選に当選した時以来の彼が一番記憶に残っています。
当選した時万歳をする彼の顔は、喜びというより、当惑にしか見えませんでした。本人はまさか当選するとは思っていなかった、という風に見えました。
確かに臨海新都心の世界都市博中止を公約通り中止させたのですが、それ以外には大した実績を残さなかったのは事実のようです。
むしろ新宿だったか、東京都が道路整備のためにホームレスを強制退去させた経緯もあり、これを青島がやめさせなかったのかと疑問に思っていました。
政治家としての評判は必ずしも高くなかったようですが、それでも、65~69歳の東京都独自の医療費助成(マル福)をやめさせたり、自分の身内を都の公費で出張させたり、障害者に向かって心ない言葉を吐いたり、自衛隊の訓練に率先して出かけたり、女性に対して差別的発言をしたり、‥ということはありませんでした。
リーダーシップとしてのインパクトは今一つで、むしろ都の役人のいいなりになってしまった印象ですが、少なくともひどい知事、ということはありませんでした。
その後国政選挙で当選を果たせずにいましたが、もう一度野党の立場から政権を厳しく批判して欲しかったと思っていました。
残念に思っています。
味わいのある天才肌のヒトでしたよね.
冥福を祈りたいと思います.
by へっぽこ内科医 (2006-12-22 10:43)