石原慎太郎と図書館 [生活/くらし]
毎日新聞 都立図書館を考える会:司書新規採用の再開へ提言採択--中央区で緊急集会 /東京
都立日比谷図書館が来年で開館100周年を迎えるのを前に、図書館利用者や司書でつくる「都立図書館を考える会」が20日、緊急集会を中央区内で開いた。市民ら約80人が参加し、02年度以来凍結されている司書新規採用の再開などを求める石原慎太郎知事への提言を採択した。
集会では出版界に詳しい評論家の津野海太郎さんが講演。石原知事が記者会見で「今の時代、人間を配置しなくたってオートマチック(自動的)に本を借りられりゃいい」などと発言したことについて、「(知事は)『回転寿司図書館』を作ればいいと思っている。図書館員の仕事に関心も敬意もない」と批判した。【木村健二】
相変わらずの石原節です。都でなく、区の図書館を見ると、経費節減のために図書館職員を外部委託するなどしていますが、研修を受けた司書の人が図書館のカウンターにいるようです。
私がよく行っている北区の図書館も、一部を除いてVIAXという会社に委託しているようですが、社内で研修を受けているようで、対応も好感が持てます。
都立図書館でも同様の対応は可能ではないのでしょうか。
もともと作家であった人間の発言とは思えないですね。
その委託された民間企業が図書館で働かせているのは非正規労働者です。彼らは図書館で働きたいので、安い給料でもがまんしていますが、できれば正規で、安定した雇用をと願っています。司書資格を持った非正規労働者を大量に働かせる図書館の民間委託は、いいことなのでしょうか。
by サラバンド (2009-03-03 21:07)
ご訪問ありがとうございます。
だいぶ前に書いた記事でした。私も区立図書館がどんどん委託民間企業に任されていることには疑問を抱いています。
サラバンドさんのご指摘の通り、非正規労働者である点はやはり問題です。民間委託の方が安く済む、ということは、区の職員よりいかに安い給与で働いているか、推して知るべしと言えるでしょうね。
そして図書館での業務=利用者への案内などは良いのですが、新規図書やCDの購入など、果たして彼らにどこまで権限が与えられているのか、区の担当者に伝えるだけの仕事なのか。
またそれまで区立図書館で働いて、司書資格を取った区職員などがいったいどこに配置転換されているのかも気になります。
ニュース記事にある、都立図書館では人など配置せず機械化してしまえ、と言わんばかりの石原都知事の発言に比べれば、たとえ外部委託でもまだ区立図書館の方がマシである、という趣旨で書きました。
コメントありがとうございます。
by 筍ENT (2009-03-03 22:16)