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厳罰のためには加害者を黙らせろ [その他(一般)]

時事通信 被害者の裁判参加「導入慎重に」=交通事故遺族ら国に要請

 犯罪被害者が刑事裁判で被告への直接質問や求刑をすることができる「被害者参加制度」について、交通事故で8歳の息子を亡くした片山徒有さん(50)らが7日、慎重に議論を尽くして裁判員制度開始後に導入するよう法務省に申し入れた。
 記者会見した片山さんは「加害者が被害者からの質問に、損害賠償請求を予想し、被害者の落ち度を述べるといった二次被害を受ける可能性がある制度設計だ。このままでは、導入に賛成できない」と指摘。このほか、被害者を支援する弁護士の国費負担制度や捜査情報の十分な提供の仕組みづくりが必要とした。



よくわからない記事です。
タイトルだけ見た時は、被害者側からも、私がかねてから主張して来たように、判決が感情に流されることへの疑問が出されたのかと思い、少し期待しました。
しかし、記事の内容を見て、がっかりしたのと同時に、この発言に誰も疑問を呈しないのか、危機感を持ちました。

加害者が被害者の落ち度を述べることを「二次被害」と述べています。これは非常に一方的な考え方です。裁判は公正でなければなりません。どんな事件でも被害者に何らかの落ち度があれば、加害者の罪はその分減じ、量刑は斟酌されるべきでしょう。これを加害者が述べることを封じ込めようということでしょうか。

殺人事件であっても、正当防衛に近い状況があるかも知れません。業務上過失致死であっても、交通事故のように一方的にどちらかに100%の責任を負わせることが少ないものもあります。こうした状況に一切蓋をして、“加害者”にせいいっぱい思い罪を負わせ、最大の量刑を科すことばかり考えてはいないでしょうか。

私は個人的には被害者の裁判参加も、裁判員制度にも反対です。裁判、特に刑事裁判というものは、被害者や周囲の感情に流されず、公正に法に則って行われるべきものだと考えています。


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