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ニセ科学・医療への幻想 [その他(医療関連)]

asahi.com ニセ科学に関心、東京のフォーラムで参加者倍増

 マイナスイオン、ゲルマニウム、血液型性格判断などに根拠があるのか――。科学的なようで科学的ではないニセ科学(疑似科学)の実態や、それらがはびこる背景を語る「ニセ科学フォーラム」が7日、東京の学習院中・高等科であった。

 家電製品の説明や観光地の滝の宣伝などで目にする「マイナスイオン」の「効用」について京都女子大の小波秀雄教授は「マイナスイオンは滝のしぶきから発見されたが、美しい自然と重ねて癒やしや体に良いと宣伝に使われているだけで、科学的根拠に基づく証明はない」と強調した。

 ニセ科学がはびこる背景を、大阪大の菊池誠教授は「人を納得させるのにさも科学っぽい言葉を用い、万能であるかのように見せている」と指摘した。小波教授は「不確かな情報が一斉に流れるネット社会の影響も大きい」と述べた。

 会場には昨年の倍の約230人が集まり、ほぼ満席の盛況。主催者の一人、同志社女子大の左巻健男教授は「『発掘!あるある大事典2』の捏造(ねつぞう)や『ナントカ還元水』が話題になり、関心が高まったのでは」と話した。



ニセ科学、という言葉ぴったりですね。以前からこうした眉唾ものの科学もどきが繰り返し現れては消えて行きます。あるある大事典はこれだけ問題になる以前からかなり怪しことを取り上げているとは思っていました。

しかし一番気になるのがやはり医学やその周辺です。やはりサプリブームはどう考えてもおかしいと思って欲しいと思います。よく県別に長寿の地域を取り上げたりしますが、そこでサプリが大量摂取されているというデータを寡聞にして知りません。きちんと食事をしていれば余計なものを買ってきて飲む必要などないハズです。

もっと本丸、医学そのものも、一般ニュースに新しい医療機器や手術方法など紹介されます。報道の仕方によっては、これが万能であり、そこの病院へ行けば100%病気が治るかのような幻想を視聴者に植え付けてしまいます。

たびたび取り上げる、「医療崩壊‥」の小松秀樹氏が訴えるように、医療は不確実であり、リスクを伴うものであることの方をきちんと知って頂かないと、治るはずだった病気が治らない、これは担当医がミスをしたんだ、などと医療者に不信感を持つ患者さんが増えてしまいます。これが医療崩壊を促進している大きな原因となっています。
人間はいつか必ず死ぬ、そして医療は少しでもそれを遅らせたり、症状を和らげたりしようと努力するが、同時に危険をはらむものでもある、ということを患者さん‥国民全体に知って欲しいと思うのです。


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