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道路交通でのシステムエラー [車/バイク]

徳島新聞Web 事故防止へ「ひやり地図」作製 東みよし町老人クラブ連合会

 東みよし町老人クラブ連合会は、三好、三加茂地区の交通危険個所をまとめた「ひやり地図」を作製した。二十三日、吉野川ハイウェイオアシス(同町足代)に贈って掲示してもらい、住民や観光客らに事故防止への心構えを促す。

 ひやり地図は、会員約二百七十人からのアンケートを基に通学路を中心に歩き、見通しの悪さや幅の狭い道路、事故の多い交差点などの危険個所(三好二十一カ所、三加茂二十七カ所)を、六千分の一の地図上に赤線で記入。「急な坂やカーブが多い」「交通量が増えて危ない」などの注意書きと写真も添えている。

 地図の大きさは、三好地区が縦約百センチ、横約百六十センチ、三加茂地区が縦六十センチ、横百六十センチ。連合会は、町内の各小中学校や公共施設などにも配る予定で、真鍋勝会長は「新しい道路もできて危険度は増している。情報を共有し、事故のない町にしたい」と話した。

【写真説明】交通危険個所をまとめた「ひやり地図」を作る真鍋会長=東みよし町西庄の町社協事務所

医療・航空など色々な分野でシステムエラー解消を目指してリスクマネジメントが推進されています。ヒューマンエラーが発生した時に、当事者個人を攻撃することなく、そのヒューマンエラー発生の余地を少しでも減らすことを考えて、システム全体を見直して行くことによって、エラーの発生を抑制しようとするものです。

これに引き比べて道路交通は全くお寒い限りです。本ニュース記事にあるような老人クラブのボランティアとも言える活動が少しでも活かされているのでしょうか。事故が起きやすい道路構造に対して少しでも何らかの対策が行われているのでしょうか。

一カ所のサービスエリアにこの情報を掲示して、一体何人のドライバーが見てくれるでしょうか。県公安委員会・警察がこうした情報を取り上げて、交通安全に資するようでなければ意味がありません。

現実的に道路を造り替えるのは困難かも知れませんが、的を射た交通標識を設置するとか、基本的にあまり賛成ではありませんが取締りをするのなら、そうした危険箇所で行うなどが考えられます。危険もない単にスピードの出やすい道路でねずみ捕りをやるとか、見通しが良くてつい一時停止を怠る箇所で隠れて見張っていると言った、反則金稼ぎとしか思えない取締りではなく、本当に危険な箇所で交通安全指導を行うべきだと考えます。

もう何回も繰り返して書いて来ましたが、事故を起こしてしまったドライバーを厳罰化しても、決して事故減少には繋がらないし、これは医療者やパイロットを業過致死傷罪で刑事立件するのと同様、無意味かつ不毛と考えます。


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コメント 2

チャッピィー

こんにちは。
ブログにご訪問頂き有り難う御座いました。
事故防止へ「ひやり地図」作製・・素晴らしい
発想ですね・・・。
そうですよね・・事故に成るのは氷山の一角
一件の事故が起きるには、数百件の・・・・・
ひやり・・と・・するニアミスが起きていますよね。
其れを、地図に為さるとは素晴らしいですね・・
事故が一件でも少なくなることを北の国から
祈っています・・・
此からも宜敷 お願いします。
by チャッピィー (2007-12-09 12:16) 

筍ENT

コメントありがとうございます。

ひやり地図については、行政でなくボランティア団体が作成していることが「問題」だと考えています。
何が問題かというと、行政がこうしたことに全く消極的であり、ボランティアが作成するまでこうした取り組みがなされていないということです。

そしてさらなる問題が、事故のすべての責任はドライバーが負わされ、道路の形状等は考慮されない点です。
どんなに事故のおきやすい道路を造っても、造った行政は何もお咎めも受けなければ反省もしない。これがおかしいと考えています。
by 筍ENT (2007-12-09 16:26) 

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