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上毛電鉄と西武池袋線と自転車 [生活/くらし]

asahi.com 定着サイクルトレイン /群馬

 上毛電鉄(本社・前橋市)が03年度に始めた、自転車を電車に持ち込めるサービス「サイクルトレイン」が好評だ。電車の利用者全体の数は右肩下がりを続けるなか、06年度のサイクルトレインの利用者は1万6311人と、463人にすぎなかった初年度の約35倍に達した。07年度も毎月約2千人のペースを維持している。平日は通学の学生や買い物に行く主婦、週末には県内外の観光客の姿も目立つ。電車の新しい利用法として定着しつつある。(渡辺洋介)

 午後4時過ぎ。中央前橋駅のホームに自転車を引く学生の姿が見えた。2両編成の電車に乗り込むと、座席の前に自転車を止めて席に座った。見慣れた風景になっているらしく、乗客は珍しがる様子もない。

 上毛電鉄は03年4月にサイクルトレインの試験運行を始めた。利用できる駅は、中央前橋や西桐生など4駅に限り、利用時間も、朝のラッシュ時間の過ぎた午前9時15分から午後2時46分までとした。

 04年度からは、時間帯や駅を徐々に拡大。05年度以降、時間帯は午前8時17分から終電の午後10時55分まで、利用駅23という現在の姿になった。

 03年度当初からサイクルトレインを利用している前橋市内の専門学校生(19)は「家から駅まで歩くと1時間以上かかる。バスも本数が少ないのでありがたいです」と話す。

 利用者の増加について、上毛電鉄総務部総務課の高橋由雄課長は「駅から目的地まで歩く必要がなく、バスやタクシーを使わなくてすむためお金の節約にもなる」と分析する。買い物に行く主婦や通学する学生、車を持たない高齢者が利用者の大半を占めるという。

 一方、同電鉄の悩みの種は、乗降人数の減少に歯止めがかからないことだ。00年度には400万人を超えていた年間乗降人数も、年々減り続け、サイクルトレインを始めた03年度に400万人を割り込むと、06年度は約350万人になった。

 高橋課長は「電車の利用者は、少子化や自動車の普及などで減っているが、サイクルトレインがなければ、落ち込みはもっと大きかったのではないか」とみる。

 半面、朝のラッシュ時に自転車を持ち込んだり、出入りの際に自転車が他の乗客にぶつかったりといったトラブルも。利用者のマナーの向上も、一層の普及に向けた課題のようだ。

自転車ごと電車に乗れるということだけ見ると大変羨ましい限りです。駅から遠い家や職場、学校への通勤・通学には大変ありがたい措置です。しかも自転車運搬料などは取らないようです。

都内の混雑した私鉄では望むべくもないサービスです。都内でも目的地が駅から近いとは言えず、下車してから相当歩くとか、バスを利用せざるを得ないケースは多々あります。

しかし、それはさておき、存続のためにたゆまぬ努力を要する地方の私鉄であり、そういう心配のない大都市圏の路線とは違った苦労が絶えないと思われます。

以前にも風鈴電車の話題で取り上げた上毛電鉄の写真を見ると、京王井の頭線で活躍した車両であり、それらの風鈴を下げた姿やこうして自転車が乗った図は感慨深いものがあります。

以上の記事を書いた翌日、次のようなニュース記事を発見しました。

毎日新聞 <雑記帳>西武池袋線に「サイクルスポーツ号」

 ◇通勤電車の中に自転車がずらり。西武池袋-西武秩父駅間を18日、珍しい臨時電車「サイクルスポーツ号」(8両)が走った。

 ◇西武鉄道や埼玉県秩父市などによる初の試み。249人が乗り込み、2時間弱で現地に到着すると、次々と紅葉の中に飛び出していった。

 ◇渋滞知らずで移動し高性能な愛車を操る。一挙両得の企画に会社員、森光章さん(36)は「各地に広がって」。座席に自転車を固定するだけの簡単な取り組みとあって、全国を快走できる日も夢じゃない?【丸山博】

さすがに休日に一往復(?)走らせただけのようですね。通勤時間にこうした電車を走らせるのはさすがに無理でしょう。首都圏では通勤者が乗車駅と下車駅の両方に自転車を置いておく、と言った工夫をするしかなさそうですね。できれば駐輪料金をゼロまたは安く設定して欲しいものです。


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