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シューベルトのヴァイオリンソナタ~LFJ [音楽/読書]

樫本シューベルトソナチネ.jpg以前に取り上げたように、今年のGWも、東京国際フォーラムで「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」が開催されました。今年はシューベルト特集で、交響曲から室内楽まで多くの曲が分科会形式で演奏されたようです。

今回は聴きに行ったプログラムが少なかったのですが、たまたま最終日の最終時間帯に聴いた、シューベルトのヴァイオリンソナタ(ソナチネとも呼ばれる)を聴いていて感じたことを書いてみようと思います。

演奏者は、Vnは樫本大進、Pfはフランク・ブラレイというフランスのピアニストでした。大きなミスタッチや音程のはずれなどもありませんでしたが、あまり洗練された演奏とは言えないように感じました。特に1番、2番はPfとVnのアゴーギクがあまりかみ合わないところもあり、二重奏の難しさを垣間見た気がしました。

樫本大進メンデルスゾーン.jpg現実的にはこのLFJで、樫本、ブラレイとも他の曲もこなさなければならず、このシューベルトのソナチネの練習に割くことのできた時間に限界があったことも考えられます。現にもっと大変な曲でも暗譜で弾いている樫本も、比較的技術的には楽そうなこのヴァイオリンソナタの演奏中、楽譜を見ていました。

しかし思い出したのはある評論です。室内楽ではなく管弦楽曲について書かれていたと記憶していますが、モーツァルトは今や最も演奏の難しいものになってしまったというものです。音符が少ない分、その表現は難しさを伴うという趣旨だったと思います。

このシューベルトのソナチネも、Vnはわかりませんが、Pfは技術的にはそれほど難しいものとは思いません。和音も難解なものもなく、弾きやすい反面、特にVnと一緒になってどう曲を作っていくかという意味においては大変難しいのかも知れません。演奏家の真価が問われてしまうのかも知れません。

それはさておき、LFJの徴収動員数は年々増加しているとのことで、クラシック回帰は喜ばしいことと思っています。できれば金沢は時期をずらせて実施してもらえるとありがたいと思いますが。
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