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国家による弱者切り捨て [医療制度/行政]

毎日新聞 <国保滞納>31人が死亡…困窮、受診手控え 民医連調査

和歌山生協病院.jpg  全日本民主医療機関連合会(民医連)は25日、国民健康保険(国保)の保険料が支払えなかったことなどにより、07年1~12月の1年間に全国で少なくとも31人が死亡したことが分かったと発表した。民医連加盟の病院や診療所など約1700施設を対象に調査した。いずれも医療機関への受診を控えて手遅れになったという。

 民医連によると死亡した31人のうち、男女別では男性23人、女性8人で男性が3倍近い。また、年代別では60代が16人で最も多く、次いで50代8人、70代4人など。30代も2人いた。

 不況で廃業し、アパート代も払えず工場に住んでいた元自営業者が、国保料を滞納したため保険証がなく、受診が遅れて死亡した例などがある。31人中4人は保険証を持っていたが、病気や高齢で働けず経済的に困窮して受診を控えたという。

 厚生労働省によると07年6月現在、国保を滞納しているのは約475万世帯(約19%)。1年以上保険料を滞納した人に交付される「資格証明書」は約34万世帯にも上る。【河内敏康】


国保資格証明書.JPG世界に誇れる日本の医療制度も、医療そのものと同様崩壊の危機に瀕しています。

保険料が支払わない者は保険診療を受けさせない。全額自分で医療費を払え。イヤならさっさと保険料を納入しろ。
正論です。法律に則っています。保険金(現物給付でも)を受け取ろうと思ったら保険料を払うんだ、当たり前じゃないか。

正論を振りかざして弱者の命を切り捨てる。これが国家のやることでしょうか。
海外の紛争地帯で邦人が巻き込まれると、国家は国民を守る義務がある。戦力を派遣しろ。勇ましい意見が出ます。しかし国内は一体どうなっているのでしょうか。

医療保険の保険料を支払えないほど困窮している人たちから医療を受けるチャンスを取り上げる。生活保護を申請しようとしてもなかなか受理しようとしない。むしろ生活保護給付も何とかして取り上げようとする。こんな冷酷な国家があって良いのでしょうか。

ニュース記事によると資格証明書を交付された世帯が34万もあるとのことです。人数で言うと100万人を超えるでしょうか。国家の未必の故意による国民の大量虐殺が始まっています。
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