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作用反作用の法則 3 [生活/くらし]

産経新聞 世界遺産に落書き 野球部監督を解任

サンタマリア落書き.jpg イタリア・フィレンツェの世界遺産登録地区にある「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」の柱に、水戸市の私立常磐大高(浅岡広一校長)の硬式野球部監督(30)が書いたとみられる落書きが見つかった問題で、同校は30日、落書きしたことを認めた監督を29日付で解任し、無期限謹慎処分としたことを明らかにした。

 同校によると、監督は平成18年1月5日、新婚旅行で大聖堂を訪問した際、油性ペンで自分と妻の名前をハートマークで囲む落書きをした。監督は「聖堂近くでペンを販売する人に『幸せになる』などと薦められ、深く考えずに書いてしまった。大変申し訳ない」と話しているという。

常磐大高ナイン.jpg 浅岡校長は30日昼、記者会見し「大変申し訳ないことで、私自身の指導監督を含め責任を痛感している」と謝罪。イタリア大使館を通じ、被害回復へ向けた協議について、連絡を取っていると説明した。

 同校野球部は平成12年、創部。昨夏の全国高校野球選手権県大会では準優勝。今年も7月5日からの県大会にシード校として出場を予定している。

 県高野連は30日中に、浅岡校長や監督から詳しい事情を聴き、今後の対応を検討する。浅岡校長は大会出場について「高野連の判断を待ちたい」と話している。


少々古くなった話題を取り上げてみました。
この問題については、このニュース記事と同じ6月30日、TBSラジオ「アクセス」で取り上げ、「バトルトーク」で議論されていました。最終集計で、この監督解任の処分に賛成というものが60%、反対が28%と言うデータが示されていました。

以前に2回ほど、作用反作用の法則と題して記事を書いたことがあります。そもそもこの作用反作用の法則という表現は「医療崩壊」著者の小松秀樹氏が使われた表現です。
東武線踏切事故で、踏切を操作する係を懲戒免職とした東武に対して、「質量のある社員を切って下に落としてみせることで、自社の対外評価を上に上げようとする卑怯な行為」と断じて見せました。

サンタマリアデルフィオーレ大聖堂.jpgこれに準じて、私は、原発事故を起こした東京電力社長に対して厳重注意を与えた当時の甘利経産相を批判しました。
もう一つは、横浜市が、市営バス運転士が仕事外で道交法違反を為したのを理由に懲戒免職にした事件を取り上げ、横浜市の態度に疑問を呈しました。

そして今回の事件です。落書き、しかもそれが世界遺産であれば、非難は当然でしょう。しかし果たして監督解任が適切な処分でしょうか。これはやはり、作用反作用の法則を活用した、学校側のスタンドプレーではないかと思うのです。
監督を切ることによって、本校はいたずら書きをするような教職員は許しません、そんな者は一人としていてはならないのです。本校は他の規範となるような教職員・生徒を擁する気高い理想を掲げる学校です。そう言いたいのでしょう。

厳重注意で十分です。何人かのコメンテータが言うように、もう一度イタリアに行かせて、自分でいたずら書きを消してくるというのも良いでしょう。学校側が監督の職を奪うのは正義ではありません。
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