ユースホステル [旅行]
産経新聞 県内唯一の民営ユースホステル 女手一つでおもてなし
見ず知らずの宿泊客同士が相部屋で寝泊まりし、談話室で交流を深めるユースホステル（ＹＨ）－。今年３０周年となる県内唯一の民営ＹＨ「九十九里浜白子ＹＨ」（白子町剃金）では、海水浴客でにぎわう九十九里浜を背に、主人の片岡麗子さん（５９）がひとり奮闘を続けていた。
片岡さんは宿泊客（ホステラー）のいない昼間も、部屋の掃除や自家菜園の手入れなど、休む暇はない。一人きりで宿を切り盛りする生活は、今年で１７年になる。
旅行が趣味だった夫の故源司さん＝享年４４＝とともに、ユースホステル（ＹＨ）の経営を始めたのが昭和５２年。源司さんの親から譲り受けた旅館をＹＨに改造した。話し上手な源司さんと面倒見のいい片岡さんを慕って常連客も次第に増え、多忙ながらも充実した日々が続いた。
しかし平成２年の夏、状況は一変。源司さんがくも膜下出血で急死。一人でＹＨを経営することになった。常連客らの後押しもあり、「夫の遺志を継がなければ」とＹＨの維持を決めた。
「ＹＨの顔」として、直接ホステラーの世話をすることになったが、それまで裏方に徹していた片岡さんにとって容易でなかった。
転機となったのは、半年後の冬。近隣にある水族館「鴨川シーワールド」で遊んできた女性客が「シャチのショー、本当にすごいですね」と、目を輝かせて話しかけてきた。片岡さんはショーはおろか、鴨川シーワールドを訪れたこともなく、あいまいに相づちを打つことしかできなかった。宿の仕事に手いっぱいで、近隣の観光名所すらなかなか訪れることができずにいた。
「このままでは、せっかく九十九里を訪れたホステラーに、何も紹介してあげられない」
一念発起し、忙しい仕事の合間を縫って、有名な観光スポットから九十九里町にある伊能忠敬の生家など隠れた名所まで、実際に見て回り始めた。
そのときに記したメモをもとに、宿舎の半径２０キロ圏に及ぶ手作り地図の作成にも挑戦。「自転車には厳しい上り坂」などと、一般の地図にはない独自の情報を盛り込み、約１年がかりで完成させた。手作り地図は、アウトドア好きの多いホステラーに喜ばれた。気がつくと源司さんのように、ホステラーを自然にもてなすことができるようになっていた。
ＹＨ運営は年々厳しさを増している。交流を求める若者の利用も年々減り、３０年前は県内で他に６つあったＹＨもみな営業をやめた。
片岡さんは来年、還暦を迎える。それでも体力が続く限り、引退は考えていない。「ＹＨに来るお客さんは個性的な人が多く、いつも刺激をもらっている。まだしばらくは、やめられません」。やさしい笑顔を浮かべ、そう話した。
ユースホステルの人気に翳り、と耳にしてからだいぶ経ちます。なぜ今ユースホステルがあまり人気がないのか、残念に思っています。
ひとり旅をしようと思った時に、どこに泊まるか、貧乏旅であれば、自転車やバイクで“ステーションホテル”と称して、地方の駅舎で寝袋で寝るという方法もありました。そこまでの貧乏旅でない時にはユースホステルは第一選択だったように思います。
低料金で夕・朝食がつき、「ペアレント」と呼ばれるYHのオーナーまたは管理人の方から色々情報を得たり、「ミーティング」と称して同宿者が集まって話をしたりゲームをしたり。
以前は食後の食器洗いをしなければならないとか、YHの寝具を汚さないために特殊形状の「スリーピングシーツ」(封筒型で自分の身体と寝具が一切接触しない)を使うべし、などというちょっと厳しい規定がありました。飲酒もダメ、男女は必ず別室でしたが、こうした規定は少しずつ緩和されて来たと聞きます。
やはり他の人間との関わりを避けようとする風潮でしょうか。ちょっと寂しい気もします。誰かと一緒の旅行であればともかく、本来カネがない年齢層のひとり旅にYHは全ての点において一番頼りになる存在だったと思うのですが、昨今は、行った先のホテルに泊まる層と、旅行もできない層との「二極化」になっているのでしょうか。
それにしてもひとりだったら、旅行先のビジネスホテルなどにひとりでぽつんと宿泊するのはつまらないような気がするのですが、今はそう思う人は少ないのでしょうか。
偉そうなことを言いながら、私もここ20年くらいYHを利用したことがありませんでした。千葉県にもうこの一軒しかないというのは知りませんでした。国や自治体が補助して維持・YHの数を増やす‥というのはもう現実的ではないのでしょうか。
おはようございます
ほう～
こういうものがあるんですかぁ！
恥ずかしがり屋の私としては
利用しないかもしれないです 笑
一人旅は好きですけど、
部屋も一人でいたい。。。って感じかもしれないです＾＾；
CBさんは結構ワイルドなたびをしてるんですね！
今度はぜひこいういう施設を体験して
感想を聞きたいものです＾＾
by majubijou (2007-11-06 07:33)
私もあまり社交的ではありませんが、ミーティングなどは出たくなければ二段ベッドの自分のスペースで寝ていても良いし、気が乗らなければ同室者とそんなに喋らなくても良いと思います。
でも何となく楽しかった記憶だけが残っています。今でも時間が許すならユースホステルの旅がしてみたいと思ってしまいます。
by 筍ＥＮＴ (2007-11-06 23:12)