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乱暴な後発品推奨洗脳会 [医療制度/行政]

河北新報 後発医薬品PR 仙台・高森市民センターで講習

ゾロ講演会.jpg 後発医薬品の利点を紹介する講習会が21日、仙台市泉区の市高森市民センターで開かれ、仙台逓信病院(仙台市)の薬剤部副部長高橋則男さん(54)が「後発医薬品は先発医薬品と作り方も成分も同じ。偏見を持たずに使ってほしい」と安全性を強調した。

 センターの主催で、30―70代の市民54人が参加した。高橋さんは「後発医薬品を先発医薬品と同じように服用すれば1年間で約7600円安上がりになる」とメリットを説明して利用を呼び掛けた。

 青葉区の主婦羽田圭子さん(62)は「先発医薬品と変わらないと聞き、安心した。今までは後発医薬品を避けたが、使ってみたいと思った」と話した。


アムロジン.jpgひどい“講習会”もあったものです。薬剤についてよく知らない一般市民を集めて、先発品と作り方・成分が同じ、という、ウソに近い講義を行い、根拠のない安全性を説き、薬代低減のメリットだけを強調しているのは、患者さんたちを騙すにも近い行為です。

私自身後発品すべてを否定している訳ではありません。おそるおそる使ってみたところ、先発品と効果に差異を認めなかったもの、また製造会社に信頼のおけるものは使い始めています。
しかし一方で、以前にも書いたことがありますが、大腸カメラで、大腸の壁にそのまま貼り付いていた後発品の錠剤が発見された事例もあります。要するに吸収も利用もされずそのまま排泄されるばかりになっていた現場が目撃されたというものです。

例えば抗アレルギー剤などでは、後発品の効果が劣ったとしても、大きな影響はありません。患者さんの命に関わるような事態が起きにくいからです。一方降圧剤や血糖降下剤では重大な結果をもたらす可能性があります。また精神科領域でも効果に大きな違いを生じた事例を耳にします。
医療費抑制しか念頭にない厚労省は、一時生活保護患者には後発品を、という乱暴な通達を出して撤回したこともあります。ともかく薬を安くということしか考えておらず、安全性や先発品との比較はなおざりのままと言っても過言ではないでしょう。

アムロジピン沢井.jpgこうした状況にあって、こんな乱暴な“講習会”を開いたというのはいったいなぜなのでしょうか。ここから先は私の邪推ですが、後発品メーカーがこの病院の薬剤部に「鼻薬を嗅がせた」(ベクロメタゾン点鼻液を渡したという意味ではありません、念のため)、厚労省や県の役人が指示した、などが疑われます。

私が将来ガンになったら、信頼できない後発品メーカーの抗癌剤など決して使って欲しくありません。
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