行政処分の暴走-入管と交通警察 [車/バイク]
asahi.com 「司法待たずに中国人退去強行」 東京地裁、入管を批判
留学中にエステ店で働いたとして摘発された中国籍の女性(33)が、国を相手に退去強制の手続きを進めないよう求める訴訟を起こしている最中に、東京入国管理局から強制的に帰国させられていたことが分かった。東京地裁は28日の判決で、「手続きを進める必要はない」と判断したが、本人が不在のため訴えを却下した。地裁は「司法の判断を待たずに違法な手続きが強行されたことは遺憾だ」と同管理局の対応を厳しく批判した。
判決などによると、女性は00年に来日して04年に大学生となり、通学しながら都内のエステ店で働いていた。「1週間に28時間」まで働くことを許可されていたが、06年に店が入管法違反で摘発された際、それを超えて働いていたとして退去強制処分の対象になった。そのため、提訴して処分に必要となる収容命令の差し止めを求めた。
判決で定塚誠裁判長は、女性の勤務時間には報酬のない待機時間が多く、実際に接客した時間は最大でも週27.75時間だったと指摘。さらに、女性が待機時間中にも宿題をしていたことや、大学のゼミの出席率が100%だったことなどを挙げ、「エステ店での就労活動が留学の特段の支障にはなっていない」と述べ、帰国させられる理由はないと結論づけた。
だが、女性は11月16日付で退去強制命令を受け、同22日に帰国させられていた。判決直前の退去強制について、同管理局は「個別案件には答えられない」としている。
地裁が判断を下す前に、入管が既に中国人女性を強制帰国させてしまったという事件です。これに対して地裁が入管を批判し、入管側はコメントできずに沈黙してしまったという状況です。
以前にも取り上げましたが、交通違反取締りの現場では同じことが起きています。色々な違反容疑で警察に検挙された時にこれを否認すると、警察は送検し、検察が起訴して裁判が行われるか、不起訴となります。しかし不起訴となってさえも警察は一度切った切符を撤回せず、違反点数を強制的に加算して来ます。この結果免許停止・取消点数に達した時が問題です。
警察は行政処分は刑事裁判とは別だ、という言い方をしてまずは行政処分を受けるように圧力をかけて来ます。不服があれば後から言うように、という姿勢です。しかし実際問題としてドライバーとしては免停・免消は時に仕事にも支障を来す事態であり、問題です。しかも警察は後からこれを撤回することはまずしません。
司法の目の届かないところで、こうして警察や入管等が暴走することを許してはなりません。三権分立の空洞化とも言えます。同様に医療事故においても、刑事裁判の結果に拘わらず厚労省が医療者を処分しようとするのは疑問です。
行政機関が誰かを処分しようとする時に、被処分者が納得できない場合には必ず司法の判断を仰いでからにすべきだと考えています。行政処分というシステムにもっと目を光らせなければいけないのではないかと思います。
人は一体、何のために生きているのでしょうか。
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愛とは何か、生きる意味、死とは何かなどのことについて、ブログで分かりやすく聖書から福音を書き綴って来ました。
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by 春目漱石 (2008-03-28 22:11)
宗教の教えの中にある考え方については首肯しうるものも多いと思います。
しかし、歴史的に捉えてみると、殆どの場合宗教は権力者が多くの人民を掌握するための手段として用いられたり、そのための集金の手段であったりしているようです。
日本人に特定の宗教の信仰者が少ないのはある意味良いことと信じます。できるだけ客観的に色々な宗教を眺めてみることが出来ます。
キリスト教に限って言えば、それぞれの国の権力者によって勝手に歪められて来た各国王教会が、ご都合主義の宗教の典型と思います。
私は、無力なキリスト・弱い人間を許すマリア像を描いてきた遠藤周作に深く共感して来ました。しかしキリスト教そのものを信じる気はありません。他の宗教を受け入れる気もありません。
by 筍ENT (2008-03-29 17:08)