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貧乏人は死ね、死んでなければ安物の薬を飲んでいろ [医療制度/行政]

毎日新聞 <ジェネリック医薬品>生活保護受給者は使用を…厚労省通知

ゾロ2.jpg  全額公費負担で医療を受けている生活保護受給者への投薬には、価格の安いジェネリック(後発)医薬品を使うよう本人に指導することを厚生労働省が都道府県や政令市などに通知していることが分かった。指導に従わなかった場合、生活保護手当などの一時停止や打ち切りを検討すべきだとしている。後発薬は価格が安い半面、有効性などについての情報不足から使用に抵抗感を持つ医師や患者もおり、専門家から「患者が選択できないのは問題だ」と批判が上がっている。

 ◇専門家「患者の選択権奪う」

 後発薬は、研究や臨床試験を経て認可された先発医薬品の特許が切れた後に同じ主成分を使って製造されるため、多額の研究開発費がかからず安い。認可時には、血液中に成分が浸透する速さや濃度が先発薬と同じかどうかを確認する試験などがあり、国は「有効性や安全性は先発薬と同等」と判断。年々増大する医療費の削減に有効として使用を促進しており、08年度は後発薬の使用により220億円の医療費削減を掲げている。

 一方、主成分以外の溶剤やコーティング剤などが先発薬と違うことなどから、「先発薬と(効能が)まったく同じではない」として、後発薬の使用に抵抗や不安を感じる医師や患者もいる。

 通知は4月1日付。医学的理由で医師から指示され先発薬を使う場合を除き、生活保護者が医療機関で薬を処方される際、都道府県や政令市などの所管する福祉事務所が後発薬を使うよう本人に周知徹底する、としている。これを受け生活保護者は、医療機関で受診する際、後発薬を処方するよう医師に求めることになる。先発薬を使い続けている生活保護者については福祉事務所が診療報酬明細書をチェックし、正当な理由がない場合は口頭や文書で指導する。それでも従わない場合は保護の一時停止や打ち切りを検討するとしている。

 厚労省保護課は「生活保護の医療扶助は最低限の医療を受けてもらうのが目的。安全性や効用が同じなので安い後発薬の使用に問題はない。窓口で3割負担する人と比べ、負担のない受給者は(自ら)後発薬を選ぶ動機が働きにくく、制度に強制力を持たせないといけない」と説明している。【柳原美砂子】

生活保護イラスト.JPG ◇強制はおかしい

 医事評論家の水野肇さんの話 後発薬は先発薬と完全に同じものではなく、服用している薬を変えられれば不安を感じる患者もいるだろう。国が安全性や有効性を十分証明した上で、患者が自由に選べることが重要。生活保護受給者だからといって後発薬を事実上強制するのはおかしい。

 ◇ことば…ジェネリック(後発)医薬品

 先発医薬品(新薬)の特許(20~25年)が切れた後、同じ成分で製造される薬。ジェネリックは商品名でなく、成分の一般名(generic name)で呼ぶことに由来する。開発コストは新薬の数百億円に対し、数千万~1億円程度と低く、価格は先発薬の約7~2割。普及すれば薬剤費を大幅にカットできるとされるが、国内の普及率は17%(06年)にとどまり、6割前後の欧米諸国と比べ著しく低い。後発薬メーカーは約240社、認可された後発薬は約6000品目あり、先発薬(約3000品目)より多い。


ゾロ.jpg相変わらず厚労省は医療費削減しか頭にありません。できれば生活保護給付を拒否したい、給付している人も何とか更新を切りたい。そこいらで野垂れ死にしても知ったことではない。こういう姿勢を今までも取り上げて来ました。国民全ての最低限の健康福祉を担保すべき行政が、財政至上主義に走っているのは極めて憂うべき状態と考えます。

さてジェネリックなどという横文字を与えられて、価格だけ安く、先発品と同じ効能があるかのような幻想を抱かせている後発品、通称ゾロ薬品です。中には信頼のおけるメーカーのものもあります。しかし、大々的にテレビCMを流し、タレントを使っているような会社に、むしろ信頼できないものが多い印象があります。

以前書きましたが、大腸ファイバー検査で、腸管壁にくっついている錠剤が目撃されたことがあると言います。。その錠剤は全く溶けることもなく、このまま肛門から外に出る運命だった訳です。
また実際に「同じ効能」「同じ成分」と謳われているはずのゾロ薬に変えたところ、血圧が上がり、血糖値が上昇し、精神的安定が損なわれた例はよく耳にします。

厚労省は後発品メーカーにもっと厳しい検査を求めなければならないのに、安ければ何でもよろしい、というスタンスでいるためにこうした事態が起きてしまうのです。

税金を払っていない連中がどうしても薬を飲みたいのなら、粗悪品を飲んでいろ。そういうことです。

ふざけるな、厚労省。

‥この記事を書いた後、厚労省はさすがにこの方針を引っ込める方向で検討始めたとのことでした。少しは常識というものが残っていたと見るか、理論武装困難を感じたか、というところでしょうか。
官僚達の暴走にはいつも目を光らせていなければなりませんね。
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