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夜間救急崩壊させぬよう願います [医療制度/行政]

河北新報 開業医が市立病院当直 南相馬で医師会協力

南相馬市立小高病院.jpg 市立病院の常勤医師が大幅に不足する非常事態が続く福島県南相馬市で、市内の開業医が今月から、市立小高病院(南相馬市小高区)の夜勤当直に協力することが決まった。渡辺一成市長が5日、明らかにした。

 小高病院が開業医と個別に交渉し、協力してくれる医師を非常勤医師として雇う。現段階で10人前後の医師が月1回以上の当直勤務を引き受ける意向を示している。期間は来年3月末まで。

 小高病院では4月から3人の常勤医師が交代で夜勤当直を担う状態が続いている。9月には1人が退職する見込みで、勤務状況がさらに悪化することが懸念されていた。

 渡辺市長が4日夜、南相馬市医師会の臨時総会で病院の現状を説明し、夜勤当直への支援を要請。医師会は医師個人の判断に委ねることで、協力することを了承した。

 市は6月、市立総合病院(同市原町区)と小高病院で医師不足が深刻化し、診療業務が危機的状況にあるとして「非常事態」を宣言。市民に対し、かかりつけ医の利用などを呼び掛けている。

南相馬市長渡辺一成.jpg 渡辺市長は「協力が得られたことで現状の病院機能は維持されるが、引き続き市民に理解を求めていきたい」と話した。市医師会は「支え合う必要があると判断した」と説明している。


市立病院の医師だけでは夜間の救急を賄いきれず、市医師会会員、即ち市内の開業医が協力して夜間診療対応体制をスタートしたという記事です。

画期的と思います。開業医は高齢医師も多く、全員参加というのは無理ですが、特に若手で病院を退職して開業して間もない医師などはこうした仕事は適任かと思います。

せっかく地域全体で始動したこの救急体制、ぜひ壊さないで頂きたいと思います。今から釘をさしておきたいと思います。
珍しいニュース記事ではありません。ニュースにならない事例も耳に入ります。
夜間救急で見てもらった。お薬を飲んで何日か様子を見ましょう。そうしたら帰宅後急変し、不幸な転帰を取った。そうだ、あの時帰宅を進めた医者が悪い、訴えてやれ。

夜間の診療は検査等も十分できず、取り敢えずの処置や投薬しか通常できません。その診療の結果がベストコースとならなかったからと言って、告発したり提訴したりしていると、協力開業医も一人やめ二人やめ、せっかくの救急体制が維持できなくなります。

訴えた人が何某かの金銭を首尾良く手に入れた頃、他の夜間救急にかかりたかった患者さんはもはや夜間救急にかかれず、路頭に迷ってしまうということになりかねません。このあたりをよく考えて頂きたいと思います。
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