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ことば狩り [生活/くらし]

読売新聞 「バカジャコ」はダメ、差別語含む魚30種を改名へ

 日本魚類学会(松浦啓一会長)は、「バカジャコ」「イザリウオ」など差別的な言葉を含んだ魚の標準和名を改名する。
 見聞きした人を精神的に傷つけたり、不快感を与えたりすることがある上、博物館や水族館などが別名への言い換えをバラバラに行う例も多く、混乱を解消すべきだと判断した。今月中に正式決定する。動植物や昆虫などにも差別語を含んだ標準和名が多いだけに、他学会にも影響を与えそうだ。
 改名するのは、日本魚類学会標準和名検討委員会が差別的と判断した「メクラ」「オシ」「ミツクチ」など九つの語を含む魚で、日本産の魚類約3900種のうち30種が対象。同様の言葉が「種」より上位の「属」や「科」などの分類単位に使われている例もあるため、計49の標準和名を同時に改名する。

こんなところまでことば狩りが及んでいるとは知りませんでした。だいぶ前から差別用語の烙印を押されたことばがマスコミで排除されています。

これらのことばが本当に、それぞれのことばに該当する、あるいは関連する人に不快な感情を起こしているかどうか、実際に聞いてみたのでしょうか。その結果本当にイヤだ、不愉快だ、という意見が多ければ、そのことばの使用を差し控えるべきかも知れません。

「つんぼ」はことば狩りに遭って「耳の不自由な」「耳のきこえない」などと言い換えられています。しかし英語では今も昔もdeaf、独語ではTaupです。
なぜ日本語でだけこうしたことが起きるのか、そちらを考える必要があるのではないでしょうか。

日本人は世界でも最も人種差別をする民族の一つと聞いたことがあります。おそらく民族に限らず、平均的な大多数の自分たちと異なる属性を有する一部の人を差別し排除しようとする姿勢が強いのではないかと想像します。もしそうだとすると、いくらことばを言い換えて行っても、所詮時間の問題であり、きっと「~の不自由な人」が年月を経て差別用語と言われ、使ってはいけないことばに指定されていると思います。

表面的なことばだけを処理して事足れりとしている今のやり方では、ことば狩りはいつまでも続き、使えない日本語単語のゴミ箱がいっぱいになって行くだけではないでしょうか。


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