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医療への理解 [医療事故]

山陽新聞 “手術”や看護挑戦 岡山で病院フェスタ

 国立病院機構岡山医療センター(岡山市田益)で3日、模擬手術や白衣を着ての看護体験などを盛り込んだイベント「病院フェスタ―オープンホスピタル」(山陽新聞社後援)が開かれ、約2000人の市民が病院業務を体験したり手術室などを見学しながら、医療への理解を深めた。

 医師不足や医療不信を背景に、患者との距離を縮めようと同センターが初めて企画。参加者は2人1組で互いの血圧などを測る「看護体験」や青山興司院長と病棟回診を行う「院長体験」など、6コースに分かれて取り組んだ。

 外科医が指導する外科手術体験には、小中学生らが詰め掛け、両手や片手で糸を結んだり、練習用につくられた皮膚モデルを医療用の針で縫う作業に挑戦。医師から「左手にピンセットを持って、針は真っすぐ刺して」などとアドバイスを受けながら、真剣な表情で“手術”していた。

市民に医療への理解を深めてもらう、というコンセプトでのこのイベント、一面では良かったかとも思います。病める人に医療を施し、治癒や軽快を目指すという医療者の視線を少しでも体験してもらえれば、それは大きな成果と思います。

しかし一方気になるのは、かねてから小松秀樹氏が指摘し、私も追随して書いて来ている、医療は危険なもの、不確実なものである、という側面は、こうしたイベントだけではまだまだ理解してもらえないのではないか、ということです。
もちろんひとりの患者さんを診断から治療に至るまでずっと通して見て行かないと、こうしたことを非医療者に理解してもらうのは至難の業なのかも知れません。

同じ診断に到ったケースでも症状が全く異なる、また、似たような症状でも最終的に全然違う疾患が見つかる‥こうした一連の過程を知ってもらうのは容易ではないとは思います。

それでも医療者が患者さんのために、どれだけ一生懸命考え、診断・治療を進めて行こうとしているか、それだけでも見学者の人たちにわかってもらえていれば、大変有意義なこととは思います。


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