SSブログ

高校生に向けられた拳銃 [生活/くらし]

産経新聞 拳銃抜いた巡査長に支援メール相次ぐ

滝野川警察署.JPG  路上で騒いでいた少年を立ち去らせるため、警視庁滝野川署の男性巡査長(27)が拳銃を抜いて威嚇した事件で、全国から巡査長の行動を支持する手紙やメールが署などに相次いでいることが5日、分かった。警視庁では拳銃の適正使用にあたらないとみて、特別公務員暴行陵虐容疑で調べるとともに処分も検討中だが、署には処分の軽減を求める地元住民の嘆願書も提出された。「許される行為ではないが」…。警視庁幹部も思わぬ反応に戸惑い気味だ。

 事件は2月26日午後8時半ごろ、東京都北区滝野川の路上で発生。「大声がうるさい」との苦情を受けて駆けつけた巡査長が区内の高校2年生(16)ら少年3人に注意した。3人はいったんその場を離れたが、約10メートル先で再び路上に座り込んだ。名前などを尋ねても無視したため、拳銃を抜いて立ち退かせたという。3人が直後に、「銃を向けられた」と署に訴え出て発覚した。

 署などには5日昼までに手紙や電話、メールで計185件の意見が寄せられた。うち10件が「滝野川署はおかしい」などと批判的意見だったが、大半の175件は「警察官をばかにしたような行動は許せない」「警察官のほかに、誰が少年を注意するのか」など支持の意見だった。巡査長の質問を無視したにもかかわらず、すぐに被害を訴え出ている少年の姿勢を批判する内容もあった。

 一方、嘆願書には地元住民110人が署名して提出。署名した飲食店主の男性(42)は「自分も路上にたむろする若者を注意すると『うるせえ』と反抗的な態度を取られたことがあった。共感できる」と話す。

 巡査長は警察官だった父親にあこがれ、幼いころから警察官を目指していた。5年前に同署の地域課に配属され、署内でも「正義感が強い」と評判だったという。

 処分が出るまで自宅謹慎を続けている巡査長は「もし、あの状況に戻れるなら、相手が折れるまでとことん説得します」と、拳銃を抜いて威嚇したことに反省の弁を述べているという。


たむろ若者.jpg少し古くなりました。3月のニュース記事です。
この嘆願メールに大きな違和感を感じます。いやしくも凶器を持っている訳でもない、公務執行妨害を為した訳でもない未成年に対して拳銃を向けたという事件です。

この警察官に厳罰を、などという主張をするために取り上げた訳ではありません。この違和感がどこから来るか自分なりに考えてみました。

周囲の住民も不快に思っていた高校生とのことです。一つはそういう素行不良?の高校生に対する怒りはあるでしょう。警官の行為に何となく溜飲が下がったということもあるかも知れません。

しかしここですぐ思い浮かべてしまうのが、学校教育の現場です。ひと昔前と異なり、今は教師がちょっとでも生徒に手を上げたりしたら、たちどころに訴えられたり、教育委員会から処分を受けたりすることと思います。
同じような態度の悪い生徒に対する指導で、警官が拳銃を抜いた警官の行為は指示し、体罰を加えた学校教師に対してはクレームを浴びせる。矛盾を感じます。

拳銃点検.jpgそもそもこうした少年を生み出したのは家庭内でのしつけ・教育の放棄が大きな要因となっている訳で、少々教師にぶたれても、バケツを持って立たされても、親が学校に教育指導について感謝すべきことでこそあれ、文句を言うべきことではないように思います。

勘ぐれば、身内を庇おうとする警察や、その警察を擁護しようとする産経新聞の報道であり、少々眉に唾して見るべき記事であるかも知れません。
nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 2

majubijou

おはようございます

本当、
通路など階段、電車などにたむろをしている
若者、、、怖さも感じます^^;
でも、拳銃はそんなことで抜くことではないと思います。
エスカレートしてぜんぜん言うことを聞かないからと
撃たれてはこまりますから。。
by majubijou (2008-06-08 09:27) 

筍ENT

ご訪問ありがとうございます。

ご意見その通りと思います。拳銃をこんなことに使ってもらっては困ります。この警察官も適正に処分されるべきと思います。

今回の記事は、その警察官の行為を支持してしまう背景をちょっと考えてしまいました。学校や家庭が教育を放棄し、今回の警察官の行為はその尻拭い的な側面があると思います。

学校や家庭教育に疑問を抱かず、この警官の拳銃を支持するのなら、日本の子供達はもっと荒廃して行くでしょう。

コメントありがとうございます。
by 筍ENT (2008-06-08 19:33) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。