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おしゃぶり訴訟 [生活/くらし]

時事通信 「おしゃぶり障害」訴訟で和解=横浜の母子と販売会社-東京地裁

おしゃぶり1.jpg  長期間おしゃぶりをくわえていたため、かみ合わせが悪くなるなどの障害を負ったとして、横浜市の女児(7つ)と母親がベビー用品販売会社「コンビ」(東京都台東区)に約900万円の損害賠償を求めた訴訟は21日、東京地裁(菅野雅之裁判長)で和解が成立した。同社から解決金が支払われるとみられるが、金額は明らかにされていない。
 女児側の弁護士によると、和解条項には、「コンビは、おしゃぶりが子供の歯やあごなどに与える影響について情報収集に努め、製品の改良や適切な使用表示の実現に向けて、努力を継続する」などの一文が盛り込まれた。
 訴えでは、女児は同社販売のドイツ製おしゃぶりを、生後数カ月から3歳10カ月ごろまで毎日12~15時間ほど使用。その結果、歯のかみ合わせが悪くなり、前歯で食べ物をかみ切れなくなった。
 女児側は同社が長時間の使用を控えるよう指示、警告をすべきだったとして、慰謝料などの支払いを求めていた。


おしゃぶり2.jpgおしゃぶりの是非についてはネット検索だけでも色々な記載があり、統一見解をみていないようです。日本では比較的そのデメリットが強調され、アメリカでは乳幼児突然死症候群の予防になるというメリットが取りざたされているようです。

いずれにしてもまだおしゃぶり使用の是非いずれについてもまだ十分なエビデンスが得られているとは言い難く、訴訟を起こした女児の歯のかみ合わせが、本当におしゃぶりのせいなのかは誰も証明できないことと思います。

こうした見解の統一をみていないことに関して訴訟を起こすというのは、これまた医療訴訟と通ずる不毛さを感じずにはいられません。

もしおしゃぶりの是非について議論を巻き起こすために、訴訟を起こしてみた、というのなら、その賠償請求の額はちょっと多すぎるように思います。

かなり前ですが、北九州市の崔昌華牧師による「1円訴訟」がありました。自分を「チォエチャンホア」と名乗ったにもかかわらず、NHKが「さいしょうか」と読んだことに対して、謝罪と損害賠償1円を請求したものです。結果的には敗訴したものの、韓国名の読み方報道に大きな影響を与えたようです。この1円訴訟が印象的でした。本気で相手方に金銭を要求したり、相手に報復しようという姿勢ではないことがよくわかり、問題提起のためには何とスマートなやり方なのだろうと感心したものです。

どうも本ニュース記事の訴訟はそういうことではないようです‥。本気で900万円の賠償を求めようとしたのだったら、賛成できません。もしこれが1円訴訟だったらもっと社会に広く問題提起できて効果が大きかったのではないかと思います。
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