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電車運転業務と会社/自治体 [生活/くらし]

六本木経済新聞 日比谷線と南北線、ダイヤ改正へ-六本木駅の利便性向上に

日比谷線車両.jpg 東京地下鉄(東京メトロ、台東区)は6月22日より、広域六本木圏内を走る日比谷線と南北線のダイヤ改正を行う。

 日比谷線では、朝のラッシュ時の霞ケ関~中目黒間の運行を2本増発、一部列車の行き先と運転時間を変更する。

 南北線では、東急目黒線の延伸に伴い、相互直通運転区間を日吉駅まで延長、目黒線への直通列車の増加と南北線内を増発する。同社はダイヤ改正により、混雑の緩和と利便性の向上を図るとしている。

南北線車両.jpg 改正について同社広報担当者は「とくに日比谷線の増発は、六本木駅の利用者にとって増便につながり、利便性が向上するのでは」と話している。


表面的に見れば、増発のダイヤ改正は歓迎すべきことです。乗車チャンスが増え、現実的な目的地までの所要時間の短縮に繋がります。

さて、本ニュース記事にあるように、東急目黒線が延伸されるのにともない、南北線・都営三田線の運転区間が延びるようです。すなわち、従来白金高輪着発であった便を目黒まで延長するようです。

三田線車両.jpgここから先が問題です。ニュース記事には載りませんが、直接三田線の運転士の方から聞いた話です。
運転区間延長に伴い、一回の乗務の時間が増えます。しかし今回の措置に伴って運転士増員は全く考えられていないようです。即ち労働時間が長くなります。人員がぎりぎりなので、休日返上の出勤も多いようです。
東京都交通局では、幸いかつての都立病院(東京都福祉保険局=旧衛生局)であったような時間外手当の上限のようなものはなく、働いた分の超勤分は支給されているようですが、それでもかなりきつい勤務になっているようです。

三田線はATOなので、車両同士がぶつかるとか、駅で停車せず行き過ぎるという事故は起きないことになっています。しかし、過労で運転士が居眠りをすると、到着駅でドアが開かない、或いは電車がいつまでも発車しないという事故が起きる可能性があります。
こうした人身でない事故でも国交省に上げられます。
きっと運転士個人が糾弾されるのでしょう。でもそれで良いのか。ハードな勤務を命じた東京都交通局局長や都知事の責任はきっと問われません。

個人を罰するシステムは、管理職や会社・自治体を守る、トカゲの尻尾切りシステムとも言えるのかも知れません。
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yokohamachuo

横浜市でも、市営バス乗務員の新規採用を殆ど行っていない為に長時間の残業を強いられる例が相次ぎ、一部では問題となっています。

結果責任以前の問題として、採算性を重視するあまりに全く安全対策を講じようとしない当局の対応には、私も甚だ疑問を感じます。
by yokohamachuo (2008-09-08 21:17) 

筍ENT

ご訪問ありがとうございます。

当たり前のことですが、安全は全てに優先する筈で、採算のために多少なりともそれがないがしろにされてはなりませんね。

そして横浜市も同様に、ひとたび事故がおきれば、ドライバーの責任を警察と一緒になって糾弾し、運過致死傷罪で有罪とされた当該ドライバーを懲戒免職して見せる。
こういうシナリオが予め組まれているとしたら、それは卑怯ですらありますね。

‥つい予想で書いてしまいました。そういうことのないことを願いたいものです。

コメントありがとうございます。
by 筍ENT (2008-09-08 22:56) 

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