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痴漢の疑いと懲戒免職 [生活/くらし]

読売新聞 「痴漢」処分軽減の都立高副校長、教員として復職していた

都立武蔵高校.JPG 電車内での痴漢行為で逮捕され、東京都立高校の副校長を懲戒免職になりながら、都人事委員会から停職6か月に軽減された男性(46)が先月、教員として復職していたことがわかった。

 男性は一昨年6月、酒を飲んで帰宅途中、電車内で20歳代の女性の尻を触って警察に突き出され、都迷惑防止条例違反で現行犯逮捕された。その後、示談が成立して男性は不起訴となり、都教委は昨年1月、「痴漢は懲戒免職」と定める処分規定に従い、男性を退職させた。

 その後、男性は都人事委員会に「たまたま女性の体に手が当たっただけ」と痴漢行為を否定して、処分の取り消しを求めた。都人事委は痴漢行為はあったと主張を退けたが、「接触は極めて短時間で、悪質であるとはいえない」として処分を減じた。

 これについて、都教委内では「痴漢行為は認定されており、生徒や保護者に説明ができない」という困惑の声も広がっている。


痴漢.jpgこの事件の報道やコメンテータの発言は極めて一方的です。曰く教育者としてとんでもない、甘すぎる、折しも大分の採用試験の不正などもあり、教職についたという既得権を死守した、云々‥。
そして殆どの声は、とんでもない副校長であり、即刻辞職を求めるべき、と結論づけます。

ちょっと立ち止まって考えて頂きたいと思います。そもそも本当にこの副校長が痴漢行為をしたかどうか、本当に明らかになっているでしょうか。
「痴漢行為で逮捕され」の一文で、ニュースを見る/聞く人は、この副校長が痴漢行為に及んだということに疑いを持たなくなります。それを前提とすれば、当然のコメントとも言えます。

少し前に罪のない男性乗客を痴漢に仕立てようとした悪質な事件もありました。また、女性側が悪意を持ってやはり痴漢として男性を告発した例も記憶があります。
女性が被害を受けたとして告発すると、告発された男性は「痴漢をしていない」ことを証明するのは不可能に近く、冤罪事件も多く含まれていることが想像されます。

バラエティ番組ではありますが、高視聴率番組NTV系「行列のできる法律相談所」の北村晴男弁護士は、「その場から逃げよ」とまでコメントしていました。ことほどさように男性側は自分の潔白を証明するのは困難を極めるようです。

本ニュース記事では、「示談」としています。形式的には有責を認めたことになります。しかしそれと引き換えに不起訴を取ったとも考えられます。

真実は副校長自身しか知りません。ただ言えることは、検察が痴漢に関して不起訴としたことです。本当に痴漢行為があったことに疑いの余地がなければ、刑事処罰を行わないということはないと思われます。

疑わしきは罰せずという鉄則に依るならば、副校長の懲戒免職は不適切と考えます。
本事件を一面的な見方しかしていない各報道に、極めて危険なものを感じます。ひと頃の医療事故報道と相通じるものがあります。
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通りすがり

青梅線で痴漢の副校長を懲戒免職

電車内で痴漢行為をしたとして、都教育委員会は17日、地方公務員法に基づき、武蔵野地区中高一貫6年制学校開設準備室の長坂俊哉副校長(45)を懲戒免職とした。このほか、教職員6人を諭旨免職や減給などの処分とした。いずれも同日付。

都教委によると、長坂副校長は平成18年6月30日夜、立川市内のJR青梅線の電車内で20代の女性の尻を触った。女性が場所を移動しても追いかけて、
女性の尻に身体を押しつけるなどの痴漢行為を続け、都迷惑防止条例で現行犯逮捕された。暑気払いで飲酒後、帰宅途中だった。

長坂副校長は都教委の事情聴取に「故意ではない」と弁明したが、都教委は痴漢行為と認定。反省していないとして懲戒免職とした。昨年9月、女性と示談が成立し、起訴猶予処分となっている。
(2007/01/18 04:01)
by 通りすがり (2015-05-23 00:00) 

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