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コンビニ受診対策 [医療制度/行政]

asahi.com コンビニ受診抑制策 「徴収OK」7割超

救命救急1.jpg 緊急性のない軽症患者が時間外に診察を受ける「コンビニ受診」が問題となる中、安易な救急医療の利用を抑制するためなら、通常の保険診療による料金以外に自己負担を徴収しても構わないと考える人が7割以上いることが、府が26日に公表したアンケート結果でわかった。

 府が今年5月に府政モニター450人に、インターネットのモニター専用ホームページを通じて調査し、355人(回答率は78・89%)から回答を得た。

 アンケートでは、緊急性のない軽症患者が救急病院で時間外診療を受けることについての考えを聞いた。どんな目的でも自己負担は徴収するべきではない、と答えたのは1割弱にとどまった。また、その負担額がいくらであれば受診を控えるかについては、3千円以上5千円未満が最も多く約25%、千円以上3千円未満が約24%だった。

 06年の府内の救急搬送患者は45万4630人で、そのうち29万4847人(64・9%)が軽症患者。こうした状況が救急医療態勢に大きく影響を与えることが懸念されている。


救命救急2.jpg救急外来のコンビニ利用については、限りある医療資源の無駄遣いであり、救急担当医療者をかなり疲弊させている要因であったことは間違いありません。
このため、各地で実際に施行が始まった自己負担金徴収には多少懸念を持ちつつも賛成して来ました。

自己負担金徴収は、医療保険証さえあれば全国どこの医療機関もフリーアクセスであるという日本の優れた医療保険制度に対し、少しではありますが、制限をかけるものであり、その点においてのみ残念に思っていました。しかし現実には「昼は混んでいるから」「仕事があって」などと言うコンビニ受診が後を絶たず、特に地方でマンパワーの少ない小児科救急は破綻の危機に瀕していたのは周知の通りと思います。

そんな中でこうした患者側へのアンケートでこうした理解が得られたのは有難いことと思います。本当に緊急を要する重症患者などからは免除するなどの措置も必要でしょう。
また全国的に負担額のスタンダードを作るなど、広く検討されるべきと考えます。
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かきかき

必要なことだと思います。今日も3日前発症のコンビニ受診を経験。しかも専門治療を強要するし、断るとモンスターペイシェントに変貌。
セリフも典型的。「明日仕事休めないんだから早く治せ。」
ほーんと、医師という立場じゃなかったら「あんた何様?」というところ。
当然今風の若者だったから、今頃ネットに書き込みしてるんでしょうね。
こんな患者のハードルを高くするためにもぜひ当院でも導入を検討してほしいものです。
by かきかき (2009-04-18 00:31) 

筍ENT

ご訪問ありがとうございます。

記事は何だか客観的に?書いてしまいましたが、自分がかつて当直などで急患を見ていた時のことを思い出します。
3日前から‥明日休めないから‥、本当に頭に来ますね。

こういう時に医師の裁量で時間外自己負担金徴収・非徴収を選べたらと思ってしまいます。
確かに全ての患者の理解を得るのは難しいですね。

ご訪問ありがとうございます。
by 筍ENT (2009-04-18 00:42) 

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