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不送検は良いけれど [生活/くらし]

東京新聞 駅ビルから電気3銭分 盗む 『携帯電池切れ充電』容疑の女子大生 摘発、微罪処分 /神奈川

相模原駅ビル.jpg 駅ビルの屋外コンセントから電気を盗んだとして、相模原署は十日、盗みの疑いで相模原市の大学三年女性(20)を摘発、微罪処分として横浜地検相模原支部に報告した。

 調べでは、女性は八月十九日午前二時四十分ごろから約三十分間、同市相模原一の駅ビル壁面にあるコンセントを無断で使い、携帯電話を充電して約三銭相当の電気を盗んだ疑い。

 通行人からの一一〇番通報で発覚。女性は「メールをしていたら電池が切れたので使った。捕まると思わなかった」と話しているという。同署は「三銭でも盗みは盗み。同種の事案は摘発する」としている。ただ被害者に処罰感情がないことから、送検せずに刑事手続きを終了させた。


相模原警察署.jpg結果的にはこの女子大生も送検されることもなく、これで良かったと思います。何だ、何の問題もない事件ではないか。

そうは思いません。ニュース記事の文面からだけでも、いくつか気になることがあります。

通行人はなぜ110番したのでしょうか。駅ビルのコンセントで携帯を充電しているのを見て、「少量の電力とは言え、盗電になってしまうよ。誰かに許可を得てからにしなさいよ」というような声かけが出来なかったのでしょうか。もちろんそういう会話があってなおかつ女子大生が無視したとか、言うことを聞かなかったというのであれば仕方ありませんが。

いきなり110番だったとしたら‥何か殺伐としたものを感じます。

そしていつも私が問題視しているのが「‥被害者に処罰感情がないことから、送検せずに‥」というくだりです。送検したり、検察が起訴したりするのは、その犯罪行為の重さ如何によるのではないでしょうか。被害者に処罰感情がなければどんな犯罪でも不送検、不起訴にするというわけではないでしょう。不送検の理由は罪が非常に軽微なものであったから、でなければいけないと思います。
それとも駅ビル運営会社が、例え3銭でも窃盗は窃盗だ、法廷で裁け、起訴しろと強行に迫ったら送検・起訴されていたのでしょうか。

こうした司法以外の“雑音”で罪が左右されてはならないと考えます。そして裁判員制度はわざわざ“雑音”を法廷に入れてしまうとも考えられ、判決のブレを危惧しています。
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