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医療:不幸な結果はまず提訴 [医療事故]

毎日新聞 医療過誤訴訟:吹田市民病院への損害賠償請求棄却--地裁 /大阪

吹田市民病院.jpg 吹田市民病院に救急搬送された女性(当時73歳)が約20時間後に死亡したのは、医師の検査遅れが原因として、遺族が病院を運営する吹田市に約4550万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁(青野洋士裁判長)は25日、遺族の請求を棄却した。

 判決によると、女性は05年9月21日夜、呼吸困難を訴え、同病院に搬送された。そのまま入院したが「急性肺血栓塞栓(そくせん)症」で死亡した。遺族側は「入院までに医師が肺血栓を疑い、心エコーなどの適切な検査をしていれば救命できた」と主張したが、青野裁判長は「搬送時の所見から疾患を疑うのは困難だった」として、注意義務違反はなかったと判断した。【川辺康広】


まず感じることは、少しずつ裁判がまともになって来たということです。少し前までは患者救済ということか、無理の感じられる判決で患者側勝訴の判決が目立ちました。最近は医療の現実を少しずつ認識して来たと思われる司法判断が見られるようになってきました。

大阪地裁.jpgしかしそれ以前にこうして言いがかりに近い提訴自体がどうして為されてしまうのでしょうか。どんな疾患もたちどころに診断され、全てが何の後遺症もなく治癒せしめうるのが当然、という幻想を抱いている人がまだいるということです。

もっと不愉快な想像は、まだ医療訴訟をビジネスチャンスと考えて提訴を進める弁護士がいる可能性です。

いずれにしても、患者のために身を削っている医療者を敵視したり、それをそそのかすのはもうやめてもらえないものかと願うばかりです。
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