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ゴミ収集有料化 [生活/くらし]

河北新報ニュース 越境排出”犯人“特定 開封チェック是か非か

仙台市指定ごみ袋.jpg 仙台市のごみ有料化で一部市民が非有料の周辺市町村の集積所にごみを「越境排出」している問題で、名取市と多賀城市、利府町は袋を開けて排出者を特定し、ごみを引き取らせるなどの措置を取っている。こうした対応を仙台市民はどう受け止めているのだろう。街頭で20―70代の男女6人ずつの計12人に聞いたところ、開封賛成が5人、反対が7人だった。

 12人は越境排出者に対しては一様に不快感を示している。宮城野区の会社員女性(25)は「袋代を惜しんでよその市町村に排出する行為は悪質でみっともない」と憤る。

 3市町が袋を開けて本人を割り出していることについて、太白区の会社員男性(43)は「不届き者は特定し、突き返すべきだ」と支持する。
 泉区の無職男性(74)も容認派だ。「自分の出したごみの袋を開けられると思うと嫌な気になるが、ルールを徹底するにはやむを得ない」と理解を示す。

 一方、反対意見を述べるのは青葉区の大学生男性(21)。「違反者はけしからんが、開封はプライバシーの侵害。未開封のまま仙台市に引き取らせればいい」と話す。

 青葉区の主婦(61)も「開封は行き過ぎ。有料化後、町内会はごみ出しを監視する人と監視される人に分かれ、ぎくしゃくしている中、強権的な対応を取られるとぎすぎす感が増す」と述べる。

 3市町には仙台市の有料化が始まった10月、同市から計約480のごみ袋が越境排出された。いずれも仙台市の非指定袋で出され、値段の高い新しい指定袋を買うのを嫌った市民が捨てたとみられる。

梅原克彦仙台市長.jpg 3市町は袋を開けて中の手紙などで排出者を割り出し、仙台市に引き取ってもらったり、本人に取りに来させたりしている。仙台市の梅原克彦市長も、不適正排出の常習者については必要に応じて開封調査する考えを明らかにしている。


そもそもゴミ収集を有料化することが間違っていると思います。などと言うと、エコロジーに対する理解がない、とか、ゴミ処理にもかなりカネがかかるのだ、などという反論を一斉に頂きそうです。

しかし、本来これは自治体が道を造ったり、図書館を建てたりするのと同様の行政サービスであるはずです。この対価は住民税として支払っているはずで、それと別途ごみ収集代金を徴収されるのは本当は間違ったことであるはずです。

消費税とよく似ています。ゴミ収集費用の徴収は、金持ちほどたくさんゴミを出す訳ではなく、日頃の消費に課税する消費税同様、逆進課税に相当するものと考えます。

自分の住む自治体のゴミ収集所にゴミを出すべきなのは間違いないのですが、周辺自治体に出したくなる気持ちは大変了解可能なものです。隣の町では消費税は課税されないらしい、もしそんな状況が発生したら、当然誰しも隣町に買い物に行くでしょう。仙台市ゴミ集積所.jpgゴミ処理はあくまでも各自治体の予算の中で行うべきであり、「受益者負担」を錦の御旗に収集有料化を勝手に決めてはならないはずです。またそれに「理解」を示してしまう住民も相当お人好しです。まあ竹下内閣時代に消費税を受け入れてしまった国民ですから、仕方ないのかもしれませんが。

法的にはゴミ袋を曝く行為はきっと違法ではないのでしょう。廃棄した、即ち所有権を放棄したものを誰が見ようが調べようが、廃棄した当人の権利の及ぶところではないのだろうと思います。
しかしゴミ袋を曝いて捨てた人間を特定しようとする行為そのものが、卑しい行いに思えてなりません。こんなことをしなくて良いように、ゴミ収集は行政サービスにきちんと組み入れて欲しいものです。
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