SSブログ

バカのひとつ覚え法制化 [車/バイク]

産経新聞 ひき逃げ+酒酔い=免許欠格10年 悪質運転 行政罰則も厳罰化

道交法厳罰化1.jpg 警察庁は4日、酒酔い運転やひき逃げ(救護義務違反)などの悪質な運転で免許を取り消された運転者に対し、免許を改めて取り直すことができるまでの期間(欠格期間)について、違反の種別ごとに定めた道路交通法施行令の改正案をまとめた。酒気帯び運転の行政罰は免許停止90日間か取り消し・欠格2年間としたほか、ひき逃げを独立罰則とし、酒酔いと同時に違反すれば10年間免許を受けることができなくなるなど、行政罰の大幅な引き上げとなる。

 今回の改正は、昨年9月に飲酒運転やひき逃げに対する刑事罰が強化され、新たに欠格期間が最大5年から10年に延長されたことに伴うもの。5日から約1カ月間、一般から意見を募り、閣議決定を経て改正法に合わせて施行される。

道交法厳罰化2.jpg 現行では、ひき逃げは、ほかに違反があった場合だけ欠格期間に2~3年が加算されるが、改正案ではひき逃げ単独で欠格3年とし、他の違反と複合すれば3~7年を加算。これにより酒酔い運転でひき逃げをした場合、欠格期間は最大で10年となる。

 酒気帯び運転は違反前歴のない場合、呼気1リットル中アルコール濃度が0・25ミリグラム以上で免許取り消し(現行免停90日)、0・15ミリグラム以上0・25ミリグラム未満でも免許停止90日(現行30日)に延長される。

 行政処分は違反による累積点数に応じて決められており、前歴がない場合、6点で免停30日間、13点で同90日間、25点で取り消し・欠格2年間となっている。

 従来、免許停止の処分を受けても違反者講習の受講で免停は30日から1日に、90日は45日に短縮されてきた。免停30日に該当する酒気帯び違反で摘発された場合、講習で免停期間が1日に短縮されてきたが、改正後は「免停1日」の軽微な罰では済まなくなる。


かねてより、しつこく厳罰化は事故を減らさない、むしろ被害者救護に対しては、刑事罰軽減などの措置を執るべきだと主張して来ました。もし自分が被害者だったら、できれば死亡せずに助かりたい、早く医療を受け、QOLの低下を最小限にとどめたいと思います。
咄嗟の事故で、厳罰化を思い浮かべた時、ドライバーの脳裏に、このまま逃げおおせれば、という考えが浮かぶのは当然の成り行きと考えます。ことの善悪やドライバーの良心を論じているのではありません。まずは被害者であればなんとしても現実に自分を助けて欲しいと思います。

道交法厳罰化3.jpg繰り返し書きます。厳罰化は飲酒運転も、ことに轢き逃げも減らさないと考えます。
前者の飲酒運転については、多少は効果はあるものの、アルコール依存症患者の飲酒運転が多いという事実を正面から受け止めていません。ドライバー一人ひとりに厳罰化をちらつかせる愚劣な法律よりも、さっさとアルコール検知・エンジン不始動装置を取り付けるべきです。そしてその装置の不正改造や取り外しのみを罰すればよろしい。意志の弱い人間を片っ端から捕まえて刑務所に押し込んでも何の解決にもなりません。

また轢き逃げを減らすには、上記のように加害ドライバーに被害者救護を促す動機を与えることが重要であり、既に事故が起きてしまった段階で厳罰が運命づけられるような法の下では、ドライバーが逃亡を企てるのを防ぐことはできません。

事故は故意ではなく、過失で起きます。過失に対する罰を強化しても事故は減りません。いい加減にバカのひとつ覚えから脱却して欲しいと願うばかりです。“急性期”被害者感情の尻馬に乗ってドライバーを厳罰化しても、まったく何の解決にもなりません。
nice!(0)  コメント(5)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 5

Quri

 じゃ一度アルコール検知エンジン不始動装置なるものについて一緒に考えて見ましょう。

 まずメインシステムは呼気中のアルコール濃度とイグニッションの連動が良いと思われます。採血などはとても現実的ではありませんし、ドライバーの運動能力の簡易テストなどはもし可能でも法律の規定と離れてしまいます。具体的には一定量の呼気(空気)をシステムに吹き入れ、アルコールが基準値以下ならイグニッションに通電可能となる装置でしょうか。これなら比較的安価に、すぐにでも実現できそうです。また、この装置だけでも「善意の失敗」を防ぐ効果くらいはありそうに思えます。たとえば飲酒翌日の朝など、充分に時間をあけたと思い込んで運転する時などです。ただし今までは自粛していた飲酒ドライバーがなまじシステムが反応しなかったために運転してしまうというわずかなリスクは覚悟しなければいけないでしょう。
 さて問題はここからです。すなわち悪意のシステム逃れを排除する仕組みをどのように付加するかです。まず何らかの別の方法で呼気以外の空気を注入する不正対しては、アルコールと同時に炭酸ガスを測定する事で防げないでしょうか。空気ポンプは用意できても一定量の炭酸ガスを含んだ空気を用意することは簡単ではないですから。
 次に別の人間が代理で吹き込みその後飲酒ドライバーに運転を交代する不正ですが、こいつが難問です。指紋や血管走行パターンなど、はやりの個人識別装置を組み込んでもセンサーの端末が別になるので、複数の人間の“共同作業”で逃れられてしまいます。そこで考えたのですが、運転席に体重センサーを装備し、シートに一定の体重をかけながら始動操作をする、一度始動したエンジンでも体重センサーの負荷が大きく減少すればパネルに警告表示が出た後30秒でエンジンが停止する、という案はどうでしょうか。単純ですが代理始動防止にある程度効果があると思います。運転席に着座しないと口が届きにくく、なおかつ慣れてしまえばほとんど無意識に呼気を吹き込める位置にマウスピースを設置します。これならアイドリングのまま車を離れて起こる事故などの防止にもなりそうです。この辺りまでがぎりぎり実現可能な装置ではないでしょうか。ま、しかしこれでも不正始動そのものはいくらでも可能でしょうがね。
 それよりももっと対策が難しいのが、おそらく全体の99.9%以上を占める非飲酒ドライバーがこうむる毎日、毎回のストレス対策です。たとえば最近の新車ではキーレスエントリーなる装置がどんどん標準化されています。キーを差し込んでロックを解除する、わずかそれだけの手間を省くことに経費がかかる事を是とするユーザーがいかに多いかという証明です。逆に呼気を吹き込んでエンジンを始動するという今までは不要の手間、この一連の動作は大半のユーザーにとって苦痛であると予想されます。よほどうまく面倒さと余分な数秒の時間を省かないことには、この装置の定着は無理でしょう。なにしろほとんどの車が飲酒などとは無関係の状況で使われているのですから。
 さらに呼吸関連のハンディキャップがあるドライバーの救済は?外国車に対する非関税障壁の問題は?マウスピースの清潔は?ユーザーネガティブな装置にどれくらいのコストが許容され、また政府の奨励金の予算はあるのか?・・・挙げるときりがないくらい問題が出てきますね。うーん、やっぱり難しいですよこれは。

 が、しかし。たとえそうであったとしてもです。一つ覚えの飲酒運転の厳罰化で問題が解決すると考える安易さ、根拠の無さ、無駄、迷惑、の数々よりよーっぽどマシですね。その点は全く同意見です。

by Quri (2009-03-20 22:21) 

筍ENT

Quri先生、ご訪問ありがとうございます。

私がしつこく唱えて来たアルコール検知エンジン不始動装置に、厳しい反論を頂戴することを覚悟していましたが、逆に前半細かい仕様にまで考察を加えて頂きありがとうございます。
先生の、CO2も含めたセンサーや、着座センサーとの連動など感服致しました。

もちろんもっとも大事な問題が後半に掲げられた、大部分の非飲酒ドライバーに押しつけられる負担ですね。そして呼吸器疾患患者などのドライバーはじめ、他の問題点もご提起頂きました。

先に最後に取り上げられた問題点から考えてみました。
呼吸器疾患患者は、医師の診断書を以て、装置不装着または無効化を可能とする。但しこの時に同時にアルコール依存症でないことも同時に診断書に付記されることを要する。
外国車は元々高い車が多いですから、装置が量産化され、低価格化が進めば、国産車より値上げ負担感は少ないような気がします。
政府の予算がないとしても、飲酒運転事故抑制とどちらが大切だ、という大声を上げて、何とか無理矢理予算化してもらいましょう(笑)

さて最大の問題、先生がかねてから危惧されている、この装置のユーザーネガティブ性をどうするか。
かなり鋭敏な自動車室内空気中のアルコールセンサーを作り、まずこれで飲酒疑いドライバーをひっかけます。そしてひっかかったドライバーにのみ呼気吹き込みを求める、というのはどうでしょうか。呼気吹き込みで合格すればエンジンを始動させて良いと考えます。

これが困難な場合、下記のような妥協策を考えました。
全車装着を考えていましたが、現実的な対処として、まず全てのバス・タクシー、そして鉄道・船舶・航空機に装着する。自動車で言えば二種免許所有者が仕事で運転する車両に義務づける。
そして飲酒運転の多くを占めると言われるアルコール依存症者対策として、まず一度でも飲酒運転を検挙されたドライバーに、永久に装置装着を義務づけ、運転免許証の条件欄に記載する。自動車販売時・レンタカー契約時に、これに関して免許証チェックを義務づける。検問でもチェックが可能でしょう。
さらに、一定年齢までのドライバーおよび、例えば初回~2回目の免許更新までのドライバーにも同様の義務づけを行う。
これで、100%ではありませんが、かなりの飲酒運転抑制ができると考えます。
アルコール依存症患者情報を医療機関から集めて警察・公安委員会に‥という方法は、個人のプライバシーの観点から、あまり賛成したくないのです。

上記のような案を考えてみました。お時間があったらさらに問題点を指摘して頂ければ幸いです。

コメントありがとうございます。
by 筍ENT (2009-03-21 17:25) 

Quri

個々の問題点に対してなるほどと思える対応、さすがに本家らしいコメントですね。私は先生のプランに決して反対するものではありません、先生の想定通り装置とルールが機能すれば飲酒運転による悲劇は激減するでしょう、しかしそれでも相変わらずこのシステムの実現は不可能であると思います。日本経済の基幹である自動車産業や流通に大きく影響する法律を制定するだけではなく全国すべてのドライバーに新たな義務を課するわけですから、ほんの少しの破たんがあるだけでとんでもない悪法になる危険すらあると思います。「また誤作動で東名高速50km渋滞」などの報道は筍ENTのブログでどう採りあげられるか・・・などと考えてしまいます。1000歩譲ったとしても完璧と思えるシステムが完成したとき、極一部に限定導入するくらいでしょうね。

ところで免許証の条件欄についての先生のコメントを読んでいて素朴に考えたのですが、若葉マーク、もみじマークに続いて徳利マークを作ってはどうでしょう。飲酒運転にかかわる経歴があるドライバーは一定期間このマークを表示する義務を負います。不表示は免許証の条件違反になるわけですから、もちろん無免許運転となります。これだけで平常の飲酒検問などはかなり効率化が期待できるし、先生がよく指摘されるアルコール依存症のドライバーによる事故を重点的に減らす手段にもならないでしょうか。人権上の問題さえなければ導入は極めて簡単です。またドライバーの側から考えても一回の酒気帯び運転でヒステリックな懲戒免職などをこうむるよりよほど納得できると思いますが。

by Quri (2009-03-22 02:06) 

筍ENT

たびたびご訪問ありがとうございます。

私の書いたものも、多分に思いつきのものです。現実には運用は難しいでしょうか。
また、確かに誤作動による渋滞は一番真っ先に考えられる状況ですね。
何か、厳罰化の流れを止められる名案はないものでしょうか。

徳利マークはユーモラスで良い案かも知れませんね。人権上‥アルコール依存症の診断と一致するものでないから、きっと大丈夫でしょう。
ちょっとユーモラスで、だいぶ恥ずかしいマークですから、効果があるかも知れません。

引き続き厳罰化をやめさせ、何か有効なアイディアがあったらお寄せ下さい。私もエンジン不始動装置以外にも何かないか考えてみたいと思います。

コメントありがとうございます。
by 筍ENT (2009-03-22 20:08) 

連続婦女暴行魔 中島大士

愛媛県今治市波止浜169在住の中島大士(なかしまたいし)は暴走族今治連合に所属する暴走族です。
彼らは少女を車で拉致して暴行を加えては、写真を撮り、自分たちには関東連合がバックについていると言って脅します。
そして、被害者の周囲で執拗に暴走を繰り返し、恐怖を与えて口封じをし、再び暴行に現れます。
今治連合の暴走族中島大士に気を付けて下さい。

by 連続婦女暴行魔 中島大士 (2015-12-24 03:16) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。