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声の大きな政治家について行くな [生活/くらし]

産経新聞 「だまって聞けっ!」 都議会 知事の一喝にシーン 東京

石原慎太郎.jpg 都議会第4回定例会の代表質問が行われた9日、莫大(ばくだい)な都税を投入して経営再建している新銀行東京問題をめぐり、民主党から「都は新銀行から撤退しろ」などと厳しい質問が相次いだ。

 答弁に立った石原知事は当初、零細企業への支援を行う新銀行東京に対する理解を求めるなど冷静に対応したが、議場のヤジは一向に止まない様子。ついに堪忍袋の緒が切れたのか、石原知事は「だまって聞け!」と議場に向けて一喝した。

 この日、代表質問に立った民主の大沢昇都議は新銀行東京問題をめぐり、「都は新銀行から早急に撤退すべきだ」と糾弾すると、石原知事は「もし銀行を今、つぶしたらどういうことが起きるか、再三、申し上げた。それをご理解いただいて、こういう質問をしていただきたい」と批判。知事が答弁に立ったときから続いたヤジは大きくなり、議場からは「同じ説明を繰り返すな」などのヤジが続出した。

 冷静に答弁していた石原知事もさすがに怒りが頂点に達したのか、突然、顔を上げて「だまって聞けっ!」と、議場に向かって、大きく一喝。突然の大声に議場は、シーンと静まりかえった。


石原都議会.jpg石原慎太郎のこれまでの暴言については、本ブログのポータルとした、 m3.comブログ で記事に紹介しました。ここでは石原慎太郎自体に対する批判は少しおいておきます。

確かにヤジ=不規則発言はほめたものではありません。しかし石原が一喝したからと言って静まりかえってしまったというのは情けない限りです。
特に彼の失策のひとつである新銀行東京問題を追及している時に、同じ答弁を繰り返す知事に対してもっと鋭く迫らなければなりません。ヤジだけでは追求とは言えず、正式な質問で攻略しなければなりません。

たかが「だまって聞けっ!」と言われたからと言って、本当に黙ってしまうようでは議員失格です。権力者の発言を静かにお聞きして、逆らわない、そういう姿勢が、独裁者的存在を生み、かつての第二次世界大戦への道を開いてしまったのではなかったのでしょうか。

声の大きな政治家について行くことは、危険でもあり、民主主義の崩壊でもあります。ヤジでなく、きちんとした質問できっちり質しながら、権力者をコントロールして行くことが求められます。
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yokohamachuo

石原知事に一喝されて静まり返ったのは、恐らく民主党会派の議員達でしょう。
何せ、彼らの中には「石原シンパ」も多数いますし、新銀行東京に関しても民主党は事実上追認してきた訳ですから、後ろめたさがあるのです。

それにしても、石原氏を3回も当選させる東京都民の「太っ腹ぶり」は、貧乏人の私にはうらやましい限りです(笑)。

by yokohamachuo (2009-03-25 18:16) 

筍ENT

ご訪問ありがとうございます。

なるほど、ご指摘のように新銀行東京についても追認して来た民主党としては、表だって石原批判を繰り広げにくいということもあるのですね。

私は一度も石原に投票したことはないのですが、3選されてしまう事態には驚くしかありません。
議員のみならず、都民も大きな声の知事についついて行ってしまうのでしょうか。

現職対新人という構図の選挙ではなかなか勝てないというのも、変な保守的思考です。鈴木俊一引退後、元官僚の本命候補を破って青島都政を実現させた都民はいったいどこへ行ってしまったのでしょうか。

コメントありがとうございます。
by 筍ENT (2009-03-25 20:29) 

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