SSブログ

格差 [生活/くらし]

asahi.com 【街かど経済散歩】格差

 ジニ係数が拡大していると、このコラムで警告したのは3年ほど前だっただろうか。ジニ係数とは「所得や資産の格差がどの程度あるかを示す指数で、1に近いほど所得格差が大きいことを示す」と各新聞の解説にある。要するに貧富の差を示す指数なのだが、これが05年調査で0・5263と過去最高になったようだ。


 4分の1(25%)の世帯が全体の所得の4分の3(75%)を占めている状態というから、とんでもないことになっている。とっくに一億総中流社会などという高度成長期の平等社会は崩れてしまったと分かってはいたが、100人の内75人が貧乏になってしまったのだ。

 原因は、所得のない高齢世帯が増えたことが大きいようだが、非正社員化の進行で若者にも貧しい人が多くなったからだろう。政府は所得格差を埋める対策を講じるのだろうが、対策といってもお金持ちの25人から収入をはぎ取って貧乏な75人に分ける理屈になるから、そう簡単にうまくいくかどうかわからない。税金ばかりが高くなって25人が働く意欲をなくしてしまえば、元も子もなくなってしまうからだ。

 最近、牛丼屋に行っても以前のように280円という価格はない。最低でも350円だ。景気が回復したからと言ってデフレ価格の商品が戻ってきたわけではない。

 オーストラリアの干ばつで、小麦が値上げになるという。これでパンやうどんが高くなる。立ち食いそば屋のうどんも500円、600円となるかもしれない。さらに石油価格も不安定。安い中国産食品の信用失墜から、野菜や豆腐などもろもろの食品も高くなるだろう。住みにくい世の中になることは間違いない。

 京都に行ったら250円弁当というのがはやっていた。東京にあるのかどうかは知らないが、東京でも再度デフレ価格が復活するかもしれない。待ち望んでいる人は多いことだろう。

 高齢者は、銀行の定期預金金利を何とかして欲しいと思っていることだろう。経済論理からすると預金金利が上がらない理屈はつく。しかし、ここは年金収入だけが頼りの高齢者のために、銀行は預金金利引き上げで一肌脱ぐときではないだろうか。

またまた経済素人が知識のなさをものともせず言いたい放題を書いてみます。

時の政権はずっと小さな政府を掲げて来ました。これ即ち国民に自助努力を促す、と言えば聞こえが良いのですが、早い話が貧乏人の面倒は見ないよ、ということですね。

日本にそれまで存在しなかった広範囲の間接税が創設されて久しいのですが、その消費税も税率を5%に上げられて、さらにまたそのアップが取りざたされています。

企業は人件費削減のためにずっと正規雇用を抑制しています。正規社員に対しても、賞与を上げることはしても本給をなかなか上げようとしません。

金持ちが貧乏人の懐に手を突っ込んでカネを巻き上げることを景気が良いと表現する、と私は信じています。そうだとすれば、景気浮揚を目指すということは、さらなる格差拡大を目指すということになります。

どう考えても格差縮小の動きは一つもないと思います。ここからは経済学のみでなく歴史学にもなるのですが、どんどんジニ係数が1に近づいて、国民の大半が貧困のどん底に置かれ、一揆やクーデターが起きるまで続くのでしょうか。

ニュース記事にある、銀行が一肌脱いで金利を上げるなどということはあり得ないでしょう。期待するだけムダだと思います。
国民の一揆やクーデターを望まないのなら、取り敢えず消費税の引き上げなどというのはやめてもらいたいと思います。また医療費の自己負担アップや医療保険料値上げもやめて欲しい、むしろ逆に3割という自己負担率を下げて欲しいと思います。国民の生命にかかわるこうしたセーフティネットを破壊することは、さらにクーデター発生Xデーを早めることになると考えます。

経済素人の私見、間違っているでしょうか。


nice!(0)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 4

majubijou

こんばんはぁ
250円弁当????
初めてききました!!!
いいなぁ~
私のお昼のお弁当は320円かなぁ
レディースサイズのお弁当を頼んでいます 笑
これでも、安いほうかと。。。。

最近は消費税の問題をたくさんやってますね
あげないでほし。。。。。い
けど、将来を考えると。。。。
って感じですね。
by majubijou (2007-11-14 21:21) 

筍ENT

コメントありがとうございます。

250円弁当は、私はまだ関東圏では見ていませんね。もう進出しているでしょうか。

それはさておき、将来を考えると消費税アップ、というのは極めて危険な詭弁と思います。
消費税は間違いなく逆進課税、すなわち金持ちにはさほど痛くなく、貧乏人の懐を直撃する税制です。

本来所得税や法人税を引き上げて税収を確保し、消費税は廃止すべきと考えています。外国にある税制だからと言うだけで日本に導入したこと自体が間違っていると思います。

金持ちが自分たちの財産や所得を守りつつ、国家の財政再建をしようと考えるから、貧乏人の懐からいかにカネをむしり取るかを考えることになる訳です。その現れが消費税アップであり、年金保険料アップ、給付削減です。本当は庶民はもっと怒らなければいけないはずです。
by 筍ENT (2007-11-14 23:36) 

ずるず

筍ENT先生

おっしゃるとおりと思います。
税金は、本来は100%福祉のために用いられるべきと考えております。

政府開発援助費の方が多いだなんて、絶対変です。

消費税は廃止してもやっていけるはずだと思います。
by ずるず (2007-11-16 16:17) 

筍ENT

コメントありがとうございます。国民、ことに二極化で貧困化した層があえいでいる時に、ODAもないものです。

少なくともその貧困層からカネを巻き上げて、政治家が外国にばらまいていい顔をしている、という図式は正義に反すると思います。どうしてもODAを推進したいのなら、貧困層搾取の消費税などではなく、お金のある人の所得税から出してほしいものです。
by 筍ENT (2007-11-17 00:40) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。