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色覚障碍 [診療]

中日新聞 色覚障害を擬似体験 県が眼鏡型機器を導入 /三重


 県は、色覚障害の視覚を疑似体験できる眼鏡型の「バリアントール」を全部局・県民センターの24カ所に導入した。色弱の人が見分けやすいように配慮する「カラーユニバーサルデザイン」の取り組みの一環。県が作製、配布するパンフレットなどを事前に点検する際に使い、配色や製図の方法を工夫する。

 バリアントールは、光学部品メーカーの「伊藤光学工業」(愛知県蒲郡市)が今春、豊橋技術科学大などと共同開発。世界で初めて、色の見分けにくさを体験できるようにした。

 県地域福祉室によると、色弱の人は、男性で20人に1人、女性で500人に1人いると推定される。赤や緑色の区別が付きにくいため、色分けした災害マップなどの地図やグラフが分かりにくい場合があるという。

 県は、誰もが分かりやすい情報提供を目指す「県ユニバーサルデザインのまちづくり推計計画」を7月にまとめている。7月から10月にかけて約200人を対象に職員研修セミナーを開き、バリアントールを使って見え方の違いを学んだ。

 各部局は今後、制作したパンフレットやポスターの校正が印刷会社から上がってきた時点で、バリアントールを掛けて見分けやすさを確認。色の組み合わせを工夫したり、作図に文字や境目を入れたりする。
 (奥田哲平)


色覚障碍を体験したり、見づらい表示を改めるのに有用な器械と思います。地下鉄路線図でも丸ノ内線と千代田線のカラーがわかりづらい可能性があります。

もう一つ気になったのが、以前にも取り上げたことば狩りに関する問題です。国立遺伝学研究所のHPに記載があるのですが、そこでは敢えて「色盲」という言葉を用いたいと述べています。
「盲」という言葉は状態を表す言葉で価値判断を含まない。むしろ色覚「障害」とか「異常」という方が差別的であるとします。確かに遺伝によって発生する色盲は異常ではなく、遺伝子のタイプであるという説明は非常に説得力があります。

少数派の遺伝子タイプの人を多数派が思いやる社会が望まれるのだと思います。意味もなく言葉を言い換えて済む問題ではありません。

耳鼻咽喉科でも先天性耳瘻孔や湿った耳垢の人を「異常」などとは呼びません。


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