SSブログ

どっちに転んでも損賠もらおう [医療事故]

毎日新聞 群馬病院・男性死亡損賠訴訟:原告の請求棄却--地裁判決 /群馬

群馬会群馬病院.JPG  精神疾患で入院中の渋川市の男性(当時43歳)が死亡したのは、病院による過度の身体拘束などが原因として、男性の遺族が医療法人群馬会群馬病院(高崎市稲荷台町)を相手取り、慰謝料など約5700万円の損害賠償を求めた訴訟で、前橋地裁(小林敬子裁判長)は14日、原告の請求を棄却した。
 判決によると、男性はそううつ病で04年9月に入院。同年10月、精神的に不安定なため布製バンドで拘束されていたが、腸閉そくなどから容体が悪化、約10日後に死亡した。
 原告側は、男性の死因は長時間の身体拘束で血流が滞って血栓が肺動脈に詰まる「エコノミー症候群」の疑いがあり「身体拘束は最小限にすべきだった」などと主張。これに対し判決は「常時拘束されていたわけではなく、死因は特定できない。原告らの請求に理由はない」として退けた。【鳥井真平】


前橋地裁家裁.jpg当然の判決と思います。不隠な患者さんを抑制しておくのは医療上やむを得ないことです。
そしてそのために腸閉塞が起こってしまったと考えるのは無理があります。

そして何よりこの提訴で感じることは、遺族の方‥とは思いたくないので、後ろにいる弁護士のやり口、作戦です。
以前の記事にありました。うつ病の患者さんが入院中に自殺を図り、そしてそれを遂げてしまった。そうすると遺族は病院の管理体制を咎め、損害賠償を求め提訴したというものです。

そうしてみると身内にそううつ病の患者さんが発生したら、そして不幸な転帰を辿ったとしたら何としても病院側から損賠をとれるぞ、ということになります。

自殺を遂げられたら管理責任を問われる。それを防ぐために抑制をかけていたら何か不具合が起きて今度はその責任を問われる。それでは精神科の先生達はどうしたら良いのでしょうか。
弁護士が医療を食い物にしようとしている構図に見えます。どう転んでも病院を訴えて損害賠償を求める。こんなことを許していたら、医療崩壊はもっと加速します。
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。