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図書館と本とCD [音楽/読書]

asahi.com 公立図書館、希少本 次世代に /埼玉

浦和図書館.jpg◇独自データベース活用 すでに25万冊

 書庫からあふれた貴重な本を残そうと、県内の公立図書館がスクラムを組んだ。県内に1タイトル1冊しかない本を、独自のデータベースでリストアップし、該当する本を所蔵する図書館が責任を持って保存していく。貴重な本を県全体で次の世代に残していこうという取り組みで、全国的にも珍しいという。すでに約25万5千冊が保存されている。

 この取り組みは、県内の全市町村や県図書館、県の機関などが06年に「埼玉県公共図書館等における資料保存に関する協定」を結び、昨年1月に始まった。保存するのは、ISBNと呼ばれる書誌コードのついた一般書籍や児童書で、雑誌や郷土関係の資料などは対象外だ。

 本を処分する際は、ISBNを入力すると、県内に1タイトル1冊しかない本が即座に分かる県独自のデータベースを活用する。各図書館の所蔵本のISBN番号を県立熊谷図書館がまとめたもので、年に4回更新している。

 昨年3月末現在、県内の公共図書館が所蔵する本や資料などは計約2200万冊。ただ、ISBNのついている本は約6割にとどまり、もれた本や資料、保存場所など課題も残る。

 利用頻度の低い本の保存は全国的な課題で、東京・多摩地域ではNPO法人共同保存図書館・多摩が4月に発足し、自治体の枠を越えた共同の保存図書館づくりを目指している。

 県内でも共同保存書庫を求める声は強いが、費用面などから早急な実現は難しい。03年に県立川越図書館が閉館になるなど、県立図書館の書庫は、むしろ手狭になっている。一方で、昨年3月までの1年間で県内の公共図書館の蔵書約54万冊が処分された。

 市町村で単館所蔵本が多いのは、吉川市1万1498冊、草加市9901冊、朝霞市8587冊(3月21日現在)という。吉川市立図書館の岡田なるみ図書館係長は「書庫には限りがあり、定期的に処分する本を選んでいるが、単館所蔵本についても将来、資料的価値を見極め、厳選することが必要になってくると思う」と語る。

 県立熊谷図書館の渡辺賢治司書主幹は「市町村の書庫の問題は切実。共同の保存書庫は必要だが、すぐにはできない。本が失われれば、利用者の要求に応えられなくなる。文化遺産を先の世代に継承していくという観点から資料保存を考えなければ」と話している。


図書館CD小平.jpg有意義なプロジェクトと思います。稀少な本を蔵書館が保存していく。大切なことと思います。館内閲覧などの制限をかけないと、貸し出し中に本の装丁がこわれてしまったり紛失されるなど、唯一の資料が散逸してしまう危険もあるでしょう。

一方でニュース記事にもあるように、多くの資料が破棄されています。図書館によってはリサイクル本のシールを貼って、自由に持って行かせるようにしてあるところもあります。

図書館CD板橋中央.jpgそして同じことがCDなどの音響資料にも言えると考えています。
私自身CDを借り出しに行って、後から調べるとそのCDは廃盤で手に入らぬ、貴重なものであったということがありました。都内ですが、どの区にもあるという訳ではなく、ある区の一図書館にのみ在庫していました。

カーメン・ドラゴン.jpg今そのアルバム(写真とは別です)を聴こうとすると、事実上その図書館に足を運んで借り出す必要が出て来ます。CDは割れたり記録面にキズがつくと読み出せなくなってしまいます。
貸出をやめて、院内視聴のみという規制も必要かも知れません。

図書館で働いていた人の話を伝え聞きしました。本当は借りた資料は本でもCDでも、期限までにきちんと返さなければなりません。しかし少しずつ未返却が積もることによって、初めて新しく購入した本やCDのために棚を開けることができる、という現実はあるようです。そうでないと実際には書庫・棚から蔵書・CDが溢れてしまう、ということで、いずれにせよ、地域図書館で複数所蔵する資料は、いずれ整理が必要になるのは間違いなさそうです。
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