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現代の天動説~タミフル [医療事故]

東京新聞 タミフル調査結果を批判 異常行動で死亡の遺族ら

タミフル.jpg インフルエンザ治療薬タミフルの服用後に飛び降りなどの異常行動で死亡した人の遺族らでつくる「薬害タミフル脳症被害者の会」は27日、名古屋市で総会を開き、「タミフルと異常行動の因果関係は認められない」とした厚生労働省研究班の疫学調査結果は誤りだと批判する見解をまとめた。

 因果関係を認めて被害者を救済するよう求め、近く舛添要一厚労相に要望書を提出する。

 研究班は10日に調査結果を公表。これを受けて厚労省は8月にも、専門家による安全対策調査会を開き、現在中止されている10代への投与を解禁するかどうかを決めるとしている。

 要望書は「研究班の集計方法は間違っている」と批判し、間違った結論に基づき10代への投与が解禁されれば薬害の再発は確実だと指摘。「被害の拡大を防止し、被害者の救済を求める」として、関係者に対する法的措置を取らざるを得ないと訴えている。

(共同)


タミフル被害遺族.jpg医療行為の結果家族を失った人の感情がわからない訳ではありません。しかしこの要望書提出は、多くの医療裁判と根を一にする行為としか思えません。

結果が悪かったことを理由に、医療者を罵り、訴え、糾弾する。それと同様の構造に見えます。亡くなった家族は、インフルエンザウィルスそのものによる脳症の結果である可能性が高くなって来た。タミフルの副作用である可能性はどうも低いようだ。医学は数学や物理学ではありませんから、現段階でどちらが真実とはっきり決めることはできないかも知れjません。しかし疫学という、手法としては確立された手段で結論を導き出して行くのが医学です。

こうした医学そのものにたてついて何をしようというのでしょうか。天動説を頑なに主張し続けた過去の宗教人と重なって見えます。

不幸にして亡くなった患者さんは、タミフルではなくインフルエンザウィルスそのものによって亡くなったと言う結論が受け入れられない訳です。訴えることのできる相手がなくなってしまうと、振り上げた拳をおろすこともできないということでしょうか。これを書くのは厭ですが、最初から金銭による補償を得ることが最大の目的であるケースもあるのでしょうか。

タミフルにそうした副作用が認められないのであれば、こういう遺族感情が医学・薬学をねじ曲げて、今度はタミフルで救命し得た、多くの生命を脅かしかねないことを忘れないで欲しいのです。
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majubijou

おはようございます

インフルエンザ予防接種の時期になってきました
今年も会社で受けるのですが、
去年より日時が早まっていました。

私としては、
なかなかタミフルでっていうのは考えてないですね。
どうしても、注射と思ってしまいます。
まだタミフルのマイナスなイメージがあるからですかねぇ
by majubijou (2008-10-24 06:50) 

筍ENT

ご訪問ありがとうございます。

予防接種も治療薬も100%効く、100%安全というものはないのです。

インフルエンザの予防接種も100%安全ではありません。また100%予防はできません。
一昨年など、予防接種を受けたのに、A型に感染、治ったかと思ったら暫くしてB型に感染したかわいそうな子供が来ました。

まあ感染しても、タミフルもリレンザも使わず、ひたすら休養して水分補給、というのも一法です。

ただ、イメージだけでタミフルを嫌うことはありません。本文にあるように、脳症がタミフルの副作用である可能性は下がって来ている訳です。

いずれにしても、予防接種を受けていても、かかったかな、と思ったらすぐ医療機関に行きましょう。そこで医師と相談して下さい。

コメントありがとうございます。
by 筍ENT (2008-10-24 19:03) 

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