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警察の追跡:二次事故の責任は免れない [生活/くらし]

読売新聞 パトカーに追われ車が線路内逃走、未明に運転者逮捕…岩手

六原金ヶ崎.JPG 15日午前2時10分頃、岩手県金ヶ崎町三ヶ尻のJR東北線六原-金ヶ崎駅間の踏切で、パトカーの追跡を受けていた乗用車が上り線路内に侵入、約1キロにわたって逃走した。

 江刺署の発表によると、15日午前2時過ぎ、警戒中のパトカーが同県奥州市内で信号無視をした乗用車を発見。約10分間にわたって追跡したが、現場から数キロ離れた踏切で線路内に入ったため断念した。車は約1キロ南の踏切から線路外に出たとみられる。

 江刺署は、逃走車両のナンバーから運転者を割り出し、16日未明、同県奥州市水沢区、会社員牧野翔容疑者(24)を道交法違反の疑いで逮捕した。

江刺警察署.jpg 県警から通報を受けたJR盛岡支社は、東北線の運転を一時見合わせ、札幌発上野行きの寝台特急「北斗星」に約1時間30分の遅れが出た。

毎日新聞 <交通事故>白バイ追跡中の車衝突 乳児死亡、母重傷 岡崎

 14日午前11時25分ごろ、愛知県岡崎市大樹寺の県道交差点で、白バイに追跡されていた乗用車が、同県豊田市上丘町、主婦、竹内淑美さん(33)運転の軽乗用車と出合い頭に衝突した。竹内さんは骨盤骨折の重傷を負い、同乗の長女夢乃ちゃん(生後5カ月)が外傷性ショックのため約6時間後に死亡した。

 県警岡崎署は、軽乗用車と衝突後、運転していた車を放置して逃げたブラジル国籍の岡崎市羽根北町、無職、ミルトン・セイジ・アサヒ容疑者(26)を、自動車運転過失傷害と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで緊急逮捕した。

 調べでは、現場の約600メートル手前で、県警第2交通機動隊の白バイの男性隊員が、同容疑者の進路変更の違反を見つけた。停止を求めたが逃走したため、赤色灯をつけてサイレンを鳴らし、時速約70キロで追跡していた。同容疑者は赤信号を無視して県道交差点に進入、無免許だったという。

岡崎市大樹寺.JPG 現場近くで働く男性会社員(43)は衝突音で事故に気づいた。駆け付けると夢乃ちゃんは横倒しになった車の後部座席のチャイルドシートに固定された状態で、男性が割れた窓ガラスから救出した際はかすかに身動きしたという。男性は「助かったと思ったのに」と悔しそうに話した。

 第2交通機動隊の入山勇隊長は「極めて残念で、心からお悔やみ申し上げます。追跡の方法や距離に問題はなく、適正と判断している」とコメントした。【中村宰和、中村かさね】


後者同様のニュースをいやになるほど目にして来ました。その都度追跡した警察側はいつも自らの無責を主張するコメントを発表し、ニュース記事はそれを一方的に流すだけに終始しています。

もちろん事故を起こしたのは被追跡車両であり、その前に違反行為を咎められて警察車両に停止を命じられている訳です。愛知県警交通機動隊パッチ.jpgしかし、警察側もこれだけ繰り返し全国で違反容疑車両を追跡した結果不幸な事故を起こしている以上、もう少し注意義務が必要なのではないのかと考えていました。

そう思っていたところ、一つ目のニュース記事を目にしました。その場で信号無視や線路内走行した車両を停止させ検挙することができなくても、後ほど捕まえることが出来た訳です。
確かに道交法違反は“現行犯”でないと検挙できないことになっていますが、タクシーにも載せるようになった動画記録装置をパトカーにも載せれば、証拠となるのではないでしょうか。

悲惨な被追跡車両とその他の無関係なはずだった車両との事故をこれ以上増やしてはなりません。そしてその後の警察の決まり文句「追跡に問題はなく、適正な職務だった」というような逃げコメントをこれ以上聞きたくありません。
被追跡車両が逃走し、危険運転を惹起し、事故を起こしてしまう事態は今や十二分に「予見可能」で、それを回避する義務を怠っています。追跡した警察車両に十分「業務上過失致死罪」の適応があり得るのではないかと考えます。
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