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泌尿器科医療崩壊 [医療事故]

共同通信 誤診の腎摘出訴訟で和解 佐賀県立病院が1千万賠償

佐賀県立病院好正館.JPG 佐賀県立病院好生館(佐賀市)で良性腫瘍(しゅよう)を悪性と誤診し右の腎臓を摘出されたとして、同市の女性が約2300万円の損害賠償を求めた訴訟は24日、病院側が過失を認めて1000万円を支払うことで佐賀地裁(神山隆一(かみやま・りゅういち)裁判長)で和解が成立した。

 和解を踏まえ、女性は「医療に携わる人は高い専門知識やモラルを持ってほしい」と話した。

 訴状によると、女性は2001年5月にミニバイクで事故に遭い、同院に搬送された。その際の検査で右の腎臓にがんの疑いがあると診断され、同年7月に手術で摘出。術後の病理検査で腫瘍は良性だったことが判明したという。


佐賀地裁.jpg以前にも乳癌の診断で手術を行ったところ、良性であったという症例で病院側が損倍を支払ったという事件がありました。
本ニュース記事とともに、これらはまさに結果責任主義と言って良いのではないでしょうか。

泌尿器科学には暗いのですが、少し調べてみると、腎癌の診断は確実なものはなく、また確実な治療は腎全摘であるとされます。
すなわち、腎生検は腫瘍への命中が難しいとともに、生検の針穴に沿って腫瘍が広がる危険があるとされます。また腫瘍を安全域を含めて摘出しても、衛星腫瘍が育つという危険があると言われています。

従って、画像診断などで腎癌を疑ったら、患者さんの生命を第1に考えるのなら腎摘出、その後に病理検査ということになります。

その病理検査で結果的に良性腫瘍だったと言って医師を責め立てていたら、腎癌治療をする泌尿器科医はいなくなります。逆に良性と判断して腎癌が手遅れになったら、これまた訴えられることでしょう。

こんなトンデモ和解に応じてはいけなかったのではないでしょうか。早期解決を願うばかり、つい病院も和解に応じてしまうのでしょうけれど、悪しき前例を残すことになります。

原告側の「高い専門知識やモラルを持ってほしい」という発言は許せません。
高い専門知識があるからこそ、この原告の命を奪う可能性のあった腎臓を取ろうと決め、誤りのない方針で手術に臨んだ訳です。モラルがないのはどちらなのか、よく考えて欲しいと思います。原告自身か、例によって提訴をそそのかした悪徳弁護士か、これ以上不条理な和解例・判例を増やして欲しくありません。
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セクハラ創価学会系病院

近所の創価学会系だと噂されている泌尿器科で受診したんですが、噂通り最悪でした。
激痛があったので、選り好みしてる場合ではないと、近所の少々評判の悪い病院で診察受けたんですが、ドクターに色々セクハラを受け、散々な目に遭いました。
しかも、激痛の直接的な原因ではないと思われる電磁波の話までされ、とても気持ち悪い病院でした。
泌尿器系の激痛と電磁波が一体どんな関係があると言うんでしょうか?!
噂通り、頭のおかしいドクターでした。 泌尿器系の激痛は治らないし、ドクターは異常だし創価学会系の病院は懲り懲りです。
by セクハラ創価学会系病院 (2010-11-16 02:22) 

筍ENT

ご訪問ありがとうございます。

ご指摘の病院について私は何も聞いていないのでわかりませんが、取りあえず健康被害が出ていなければ何よりと思います。

例えば診断や治療方針に納得が行かなければ、ぜひセカンドオピニオンを聞きに他院にいらして下さい。
今回は医師の発言や、手術灯を伴わない治療であったようで何よりでした。

同病院全体に問題があるのか、その医師に問題があるのか、そのあたりもわかりません。また情報があったらお寄せ下さい。

コメントありがとうございます。
by 筍ENT (2010-11-16 08:48) 

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